第三百三十六話 初詣をしてその六
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「実際にね」
「凄い人もいるわね」
「だからね」
その為にだ。
「その人が凶を引いたら」
「日本一になったの」
「そうなんだ」
これがだ。
「凄いことにね」
「本当に疫病神かも知れないわね」
香織さんもその話を聞いて言った。
「その人は」
「そうだよね」
「他のチームは何でもないのよね」
「うん、ソフトバンクと阪神の試合観たら」
交流戦やシリーズでだ。
「ほぼ確実にね」
「阪神が負けるのね」
「そんな凄い人なんだ」
だから知っている人、関西在住なので周りは大抵阪神ファンだけれど多くの人から阪神の試合を観るなと言われているらしい。
「ご両親が巡り合った時からのね」
「祟りみたいな人ね」
「そんな人もいて」
そしてだ。
「その人が凶を引いてくれたら」
「阪神優勝ね」
「日本一だよ」
ただの優勝でなくだ。
「そうなるかも知れないよ」
「阪神が優勝したら」
香織さんはその時のことも言った。
「それだけで凄いから」
「もうフィーバーになって」
日本中がそうなってだ。
「景気もね」
「よくなるのよね」
「日本一になった時は」
その一九八五年のことだ。
「日本中大騒ぎになって」
「景気もよくなったのね」
「社会現象にもなったから」
阪神の優勝、それがだ。
「どれだけいいかわからないよ」
「阪神が日本一になったら」
「巨人が優勝しても何にもならないよ」
このチームは本当にそうだ、阪神が優勝したらそうなるし西武だと西武百貨店がバーゲンになるけれどだ。
「これこそね」
「何もよね」
「カープだったら広島の居酒屋さんが大サービスするけれど」
それでもだ。
「あそこはね」
「優勝しても何もなしね」
「あれだけ何もないチームもないよ」
優勝してもだ。
「だから今みたいに万年最下位で」
「いいのね」
「うん、けれど阪神はね」
巨人と全く違ってだ。
「優勝、しかも日本一になったら」
「フィーバーになって」
「そしてね」
そのうえでだ。
「お金も凄く動いて」
「景気もよくなる」
「そうなるよ」
「じゃあ今日本の景気がいいのは」
「毎年日本一だからね」
その阪神がだ。
「だからね」
「景気もいいのね」
「そうだよ、多少の不景気も」
それもだ。
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