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ドリトル先生と幸せになる犬
第十幕その九
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「注意して下さい」
「じゃあ今度はですね」
「犯罪対策をされた方がいいです。あとです」
 先生はご自身からも尋ねました。
「彼等はどうしてこちらに来ていましたか」
「車で」
「そうですか。それで車は何処に停めていましたか」
「うちの玄関の前ですよ。駐車場に入れたらいいのに」
 ご主人はこのことにも怒ってお話しました。
「そうしたことはしないでうちの前に停めて。ここは住宅地でも車の行き来が多いのに」
「他の人の車の行き来はですね」
「考えないです、もうそこでなんですよ」
「自分勝手さが出ていますね」
「そうですよ」
「そうですか、それではです」 
 先生はご主人にさらに言いました。
「奥さんが赤ちゃん抱っこしていましたね」
「ええ、生まれたばかりの下の子ですね」
 ご主人は先生に答えました。
「あの娘は」
「赤ちゃんを持ってああして汚い主張を続けていましたか」
「はい、教育も何もないですね」
「全くですね。それで車の中には他には」
「誰もいませんでしたよ」
 二人のそこにはというのです。
「三人、実質二人で下の娘を連れて」
「来ましたか」
「そうです」
「わかりました、どうやら彼等の破滅は近いかも知れないですね」
 先生はここまで聞いて頷きました。
「これは」
「それはどういうことですか?」
「またその時にお話して宜しいでしょうか」
「先生がそう言われるなら」
 それならとです、ご主人も頷いてでした。
 ご家族も納得しました、それでなのでした。 
 先生はご家族と少しお話をしてそれで国崎さんのお家を後にしました、ご家族と別れの挨拶をして。そしてお家に帰りますと。
 動物の皆は先生にこう言いました。
「あの二人の破滅は近いかもって?」
「どういうこと?」
「色々言ってたけれど」
「どういうこと?」
「子供のことだよ」
 このことだとです、先生は皆に答えました。
「そのことでだよ」
「わかるんだ、先生には」
「あの二人の破滅が近いって」
「そうなんだ」
「うん、酷い行いには報いがあるけれど」
 先生は遠いお顔で言いました。
「彼等はこれまでそれを受け続けても反省しないで」
「それでだね」
「今日もああしたことしたけれど」
「究極の報いを受けるんだ」
「近いうちに」
「それで破滅するよ、全てはね」
 まさにというのです。
「因果応報、自業自得だよ」
「この世の摂理の一つだね」
「悪事は報いを受ける」
「そして自分の悪事は返って来る」
「全部そうだね」
「不思議なことにそうならないことはないからね」
 だからとです、先生はまた言いました。
「これこそ神様の為されることだね」
「そうだよね」
 まさにとです、老馬は言いました。
「それこそ
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