第四百七十五話 【決戦】神との死闘その八
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「ただ本能で狙って来る」
「それだけだ」
「何の考えもないですね」
「獣とも違う」
マージョリーはレベッカに話した。
「ただひたすらだ」
「攻めて来るだけで」
「考えはだ」
これはというのだ。
「一切だ」
「ありませんね」
「そうだ、だからな」
「灯りがあっても」
「それを利用しない」
「作戦としては」
「そのことを見極めるとだ」
高雄も言ってきた。
「その分だ」
「有利に戦えるわね」
「うむ」
愛宕の言葉に頷いて応えた。
「全くだ」
「そうね」
「ではこのままな」
「灯りの下で戦っていきましょう」
「敵が見えることはそれだけで有り難い」
「それを活かす手はないわ」
「全くだ」
高雄はこう言って愛宕と共に剣を振るい砲撃も行ってそうしてだった。グロンギ達を倒していった。
戦いは夜も続き朝になってもだった、ここでおやっさんは言った。
「いいか、この時間が一番冷えるんだ」
「夜明け前と早朝はね」
プリンツ=オイゲンが応えた。
「本当にそうね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「一番暖かくしてだ」
「休むことね」
「あんたはそうした格好だから余計にな」
プリンツ=オイゲンの水着の様なそれを見つつ話した。
「暖かくしてな」
「休むことね」
「あったかいもの食ってだ」
そしてというのだ。
「寝袋にもちゃんと入れ」
「そうして寝ることね」
「そうするんだ、油断しないでな」
「わかったわ、じゃあまずは頂くわ」
食べるものをとだ、プリンツ=オイゲンが応えた。
「温かいものをね」
「はい、シチューよ」
みのりは笑顔でビーフシチューを出した。
「パンもあるわ」
「有り難う、頂くわ」
「ビーフシチューも温まる」
ラウラもみのりから受け取りつつ言った。
「こうした時は最高だ」
「カレーもハヤシライスもあるけれど」
「ビーフシチューもだな」
「やっぱりあるといいから」
それでというのだ。
「作っておいたの」
「有り難う、では頂く」
「沢山食べてね」
「ジャガイモもあるな」
クレオはよく潰されたそれを見て笑顔になった。
「ではこちらも食べよう」
「これは楽しみね」
アガーテもそのジャガイモを見て微笑んでいる。
「美味しそうだわ」
「ドイツはやっぱりジャガイモよね」
美波も笑顔になっている。
「これがないとはじまらないわ」
「私はお姉様がおられないとはじまらないです」
美晴は美波の横でこう言った。
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