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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十五話 お化け屋敷の次はその十二
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「醜いおぞましい顔をしているよ」
「普通の幽霊や妖怪よりもお化け屋敷に向いてるわね」
「悪いものが出ているからね」
「そういうことね」
「幽霊も妖怪も怖くないよ」
 ただそれだけだとだ。
「マイナスの感情が怖いんだよ」
「そしてそれをお化け屋敷に出したら」
「滅茶苦茶怖い筈だよ」
 僕が思うにだ。
「これ以上はないまでにね」
「そうしたお化け屋敷ないわよね」
「童話とかを題材にしてね」
「そうした殺人鬼出したりとか」
「殺人鬼のそれは出すべきかもね」
 世の人達に本物の悪を知ってもらう為にだ。
「冗談抜きで」
「人間でなくなってるから」
「今話した奴とかね」
 こんな奴を冤罪だとか言って世に放った人達の責任はどうなるのだろう、女の子が一人殺されかけて殺された女の人がいるのにだ。しかもこの殺人事件も冤罪だとか言っていたというのだから酷いにも程がある。
「知ってもらうといいよ、子供にも」
「そうよね」
「こうなっては駄目だって意味でね」
「普通のお化け屋敷は怖いだけだけれど」
「こうしたらね」
 そんな奴を題材にするとだ。
「いいかもね、童話もね」
「何が怖いか恐ろしいか」
「それを知ることにもなるし」
 それがただの幽霊や妖怪ではないことは確かだ。
「だからね」
「童話とか現実にいる悪人の方が怖い」
「それを題材にしたら」
「もっと怖くなるのね」
「お化け屋敷もね、それと」 
 僕は香織さんにさらに話した。
「こうなってはいけない」
「そうも思えるから」
「いいよ」
「教育的ね」
「その意味もあるから」
 それでだ。
「余計にね」
「いいわね」
「その方がね、ただ怖過ぎて」 
 その為にだ。
「子供のトラウマになるかもね」
「それはあるかもね」
 香織さんも言った。
「怖過ぎるから」
「狸を殺す時の兎の顔とかね」
「絶対に怖いから」
「それもおぞましいまでにね」
 それこそ悪鬼羅刹はこれのことだという顔に決まっている。
「怒りと憎しみで歪んだ」
「三匹の子豚とかも」
「自分達を襲った狼を煮越して食べるんだから」
 その時の三匹の顔はだ。
「復讐が適ってね」
「とんでもなく怖くて」
「おぞましいね、殺して食べて」
「そうしてるから」
「こっちも凄い顔になってるから」
 このことも察すればわかるからだ。
「やっぱりね」
「そう思うと童話って凄いわね」
「子供の教訓になって」
 しかもだ。
「それにね」
「しかもよね」
「そうした怖さもあるから」
「侮れないわね」
「うん、じゃあお化け屋敷を回って」
「そしてよね」
「お参りしよう」
 こう言ってだった。
 僕達はお化け屋敷を巡った、そうしてそれからだった。
 僕達
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