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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十五話 お化け屋敷の次はその一

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                第三百三十五話  お化け屋敷の次は
 僕達は見世物小屋に行った後でその隣のお化け屋敷に入った、香織さんはその中を見て僕にこう言った。
「あの、結構ね」
「怖いよね」
「ええ、造りが精巧でね」
「雰囲気もあって」
「それでね」
「ここはそうなんだ」
 幽霊の造詣を見て言った。
「これはね」
「ここは年季があるんだ」
 何といってもだ。
「ずっとここで元旦に開いているから」
「それでなのね」
「怖がらせることについては」
「かなり凝っているのね」
「そうなんだ、テーマパークのものに比べても」
 それこそだ。
「かなりね」
「凄いのね」
「狭いのは事実でも」
 それでもだ。
「こうしてね」
「かなり怖いのね」
「うん、音楽とか効果音も」 
 中で聞こえてくるそれもだ。
「こうしてね」
「雰囲気があるのね」
「そうなんだ」 
 この通りだ。
「だから怖いんだ」
「そうなのね、ただね」
 ここで香織さんはこうも言った。
「本物じゃないとわかっていたら」
「やっぱりそれでかなりだよね」
「怖くなくなるわね、それで本物もね」
 そちらの幽霊や妖怪もというのだ。
「八条学園ってね」
「僕達が通っている学園はこうしたお話多いからね」
「幽霊とか妖怪とかね」
「世界一の怪談スポットだよ」
 そう言われていることでも有名だ。
「八条学園は、それで幽霊や妖怪を見たってお話多いけれど」
「それでもね」
「襲われたって話はないよ」
 それも全くだ。
「だからね」
「妖怪や幽霊も怖くない」
「このことがわかっているから」
「何でもないわね」
「幽霊ってね」
 僕は香織さんに話した。
「身体があるかないかだから」
「人間との違いは」
「幽霊が怖いっていうのは」
「人間が怖いってことね」
「怨霊なんてね」
 日本で一番恐れられている存在だろうか、日本の歴史はそうした話が多い。
「身体があったらね」
「危険な人ね」
「復讐鬼とかね」
 そうしただ。
「人だよ」
「そうよね、それで実体がなくなって」
「怨霊になるから」
「怖いのは人間ね」
「人間の心で」
「幽霊自体はね」
「人間だから」
 人間の魂だ、ならそのものだ。
「怖くはね」
「ないわね」
「全くね」
 幽霊自体はだ。
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