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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
人鬼-あいいれない-
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ってのも、お姉さん嫌なのよね。」
「…。」
巨体をかがませ、頼光の目線に合わせる伊吹童子。
そしてにんまり歪んだ口から、衝撃的な一言を放つ。
「いつまでも平行線なのもあれだし、お望み通り、人と鬼の殺し合いと洒落こんじゃう?」
その一言だった。
ズン、と重くのしかかるプレッシャー。
守護隊や多くのサーヴァントは思わず怖気付いてしまい腰を抜かしたり、後ずさる者がいる。
ほんの僅かな?、武蔵や頼光はなんてことなさそうだがこうして普通に立っているように見える俺でも背筋にゾクリとしたものが走った。
長らく感じていなかった、"恐怖"
まるで強大な何か、人間程度では太刀打ちできないような偉大な存在の前に立たされたような感じがした。
しかし、
「分かりました。ならば死合うと致しましょう。」
「!!」
頼光が刀を抜き、叫ぶ。
「ここが鬼の墓となる!鬼にこの京の都を闊歩させるのは今日にて最後!!さぁ守護隊!整列しなさい!!」
頼光に奮い立てさせられ、慄いていた守護隊は立ち上がり、皆手にそれぞれ武器を持つ。
まずい…このままでは本当に戦が起きる。
「待て!話し合いくらいはしたらどうなんだ…!」
「鬼には言の葉など無意味。過去にそうした?は何人もいました。」
「だが…!」
言葉を続けようとした時、肩に手を置かれ中断させられる。
振り向けばそこにいたのは頼光のマスター、吉良だ。
「旅人さん。もうダメだ。頼光さんはああなると例え俺でも耳を貸してくれない。」
「どうしても説得はできないのか…?」
彼はただ、黙って首を横に振った。
「そうだ!鬼がデカい顔してられんのも今日までだ!!」
「鬼がなんだ!!俺たちは人間だ!!」
守護隊が次々に叫び、士気はどんどん上がっていく。
ニンマリと三日月形に口を歪める伊吹童子。
だめだ、もうここまで熱されたら冷ますことは俺一人では到底無理だ。
「これでは道満の思いのままじゃないか!!」
「それがどうした!?俺達は鬼に鬱憤が溜まってんだ!!」
「頼光様が仰ってただろう!あの裏切り者がおらずとも、いずれはこうして鬼を討伐するつもりだったと!」
「…!」
何も出来ない。
このままでは本当に戦…いや、それよりも酷い殺し合いが始まる。
止める方法は…ない。
二人を鎮めることも出来ない。
どうにも出来ない苛立たしさと焦りを覚えどうしたものかと迷った時…
「待った。」
頼光と伊吹童子。
火花が散っていそうなその間に彼女が割り込んだ。
そう、
「何のおつもりですか?宮本武蔵。」
武蔵だ。
「ここで凄惨極まりない死合が行われるっていうのは、なんだか気に食わなくてね。折角の京都なんだし、ここを血で汚すのも罰
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