長点上機学園中等部からの交換生徒
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制限に有るように、現行犯でしか逮捕できないですし。」
「そうですわ。お姉さま、木原委員長も初春と佐天さんにも紹介しては?」
「いいわね。木原さんもいい?」
「はい、良いですけど。」
私は断ることが出来ない雰囲気だったため、仕方なく了承した。
「それではいつものファミレスに行こうか。」
「そうですわね。お姉さま、木原委員長、此方に。」
白井さんに呼ばれた私と御坂さんは白井さんに近づいていった。
「それではいきますわよ。」
一瞬で景色が変わって近くにあるファミレスの前に来ていた。
「能力の不正使用で逮捕、といきたいのですが今回は見逃すとしましょう。」
「ありがとうございます。」
私も加害者になる事態は避けるべくの処置だった。
「初春さん達は?」
「もう中にいますの。」
「それでは入りましょうか。」
中に入っていくとそこには三人のセーラー服を着た生徒がいた。
「白井さーん、御坂さーん。此方ですよ。」
学校が終わってから違う学校でも仲がいい生徒たち。
「御坂さん、となりの方は?」
「えーと、此方は私のクラスに交換生徒と言うわけで来た木原雫さん。」
「もうひとつの顔は風紀委員長です。よろしくね。」
「佐天涙子でーす。よろしくお願いしますね。」
「初春飾利です。風紀委員会177支部に所属しています。」
「春上衿衣なの。よろしくなの。」
三人とも礼儀正しい普通の中学生なのだが、私は春上さんを何処かで見覚えがあった。
「失礼ですが、春上さんは置き去り(チャイルドエラー)ですか。」
春上さんは頷いてくれた。
「昔、私も同じ施設にいたんですけどわかりませんか?」
「ごめんなさい、わからないの。」
「秋山雫、覚えてない?」
私は木原幻生に養子として引き取られる前の名字を教えた。
「雫ちゃんなの?」
「私こそ。そう言えば枝先さんは?」
「絆理ちゃんは今、どこにいるか分からないの。ごめんなの。」
枝先さんが春上さんと離れているのは意外だった。
確かに置き去り(チャイルドエラー)なのだから何かに巻き込まれていてもおかしくわないが。
それなら何かの研究の犠牲者になっているかもしれない。
後で統括理事会に確認をとっておくとしますか。
私ながらまた研究の事に関わるなんて思わなかったが。
「ごめんなさい。少し確かめたい事があるので帰らせていただいてもよれしいですか?」
「そうなんですか。残念ですけれどいいですよ。その代わり花火大会は来てくださいよ。」
「わかりました。」
私は行けるか分からないが佐天さんと約束した。
ファミレスを出た私は能力の一つである空間移動を使って長点上機学園中等部の女子寮に帰った。
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