第三百三十四話 初詣その十五
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そこもね。ただその人本当に凄い頑丈らしくて」
「身体は丈夫なのね」
「お顔と歌はそれなりで」
やっぱりアイドルのオーディションに合格しただけはあってだ。
「ダンスを何時間踊っても平気だったらして」
「体力あって」
「しかもどんなハードなレッスンでも平気だったらしいから」
それを見てだ。
「従兄も冒険家みたいにね」
「イモトさんみたいに」
「売り出そうと思って」
「実際にそうしたのね」
「うん、従兄が言うには採用したタレントさんは洒落にならない不祥事犯さない限り解雇しない」
このことはグループ全体がそうだ、八条グループは自衛隊並にそうそうなことでは解雇しないのだ。
「例えタレントとして大成しなくても」
「面倒見るの」
「グループの他のお仕事に就いてもらったりしてね」
これもグループ全体でのことだ。
「働いてもらうから」
「面倒見はいいのね」
「そしておかしな接待もさせないから」
芸能界にはこうした話もあるらしいけれどだ。
「それでその人のこともね」
「ちゃんと考えてるのね」
「タレントさんも人でね」
「人だからなのね」
「ちゃんと考えて働いてもらう」
これは八条グループの考えだ。
「というかものでも確かな人は粗末に扱わないよね」
「道具でもおもちゃでもね」
「消耗品と言うけれど」
それでもだ。
「やっぱりちゃんとした人はね」
「ものも大事にするわ」
「そして人は命があるから」
だからだ。
「当然ね」
「大事にしてるわね」
「八条グループはペット業界にも進出していてね」
それで世界各国にペットショップももうけていたりペットの食べものや用品を売ったりもしている。
「犬や猫も売ってるけれど」
「大事にしてるのね」
「それで出来るだけ確かな人にね」
「売る様にしているの」
「誓約書書いてもらって」
命を大事にするとだ。
「それでGPSもね、最近はね」
「入れてるのね」
「実際この前お店で飼ったトイプードルの女の子を三年近く飼って」
そうしてだ。
「自分達の子供が産まれたとか性格変わってずっと吠える様になったとかで」
「捨てたの」
「ペットショップの社長さんは僕の叔父さんだったけれど」
無類の動物好きで保護活動にも熱心だ。
「保健所にもういらないって捨てたって話聞いてね」
「怒ったわよね」
「もうカンカンで」
僕が聞いたところによるとだ。
「幸いその犬は捨てた人の親戚の人達が話を聞いてすぐに保健所に行って引き取って育ててるけれどね」
「命は助かったのね」
「けれどそんなことをする人に売れない」
命あるものをだ。
「そう言ってね」
「対策を立てたのね」
「飼う前に研修を受けてもらって」
飼い方や命あるということ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ