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SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第二章 〜罪と罰〜
その十五
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放課後、稟はシア・ネリネ・楓・柳哉の四人と下校していた。
「ん? あれって……?」
最初に気付いたのはシアだ。
「お父様、ですね。何かあったんでしょうか?」
芙蓉家の前に
佇
(
たたず
)
んでいるのは、すっかり見慣れた魔王フォーベシイだ。
「やあ、お帰り。お揃いだね」
「魔王のおじさん、どうしたんですか? まさかプリムラに何か!?」
プリムラが検査のために芙蓉家を出たのは四日前。いつもならそろそろ帰ってくる頃だ。稟達に緊張が走る。
「ああ。そのプリムラの事なんだが……。ここでは何だし、中で話そう」
そう言って芙蓉家に入ろうとする魔王。そこへ声が掛かった。
「フォーベシイ殿。その話には俺は関わらない方が宜しいですか?」
柳哉だ。確かにこの場では唯一の部外者であり、プリムラの“事情”を知らない。何らかの重要な、あるいは特殊な存在である事には気付いているが。魔王は少し
逡巡
(
しゅんじゅん
)
した後、言った。
「いや、柳ちゃんにも知っておいてもらった方がいいね。」
「分かりました」
揃ってダイニングへ移動する。
「魔王様、あの、リムちゃんは……」
「ああ、心配しなくていいよ。別にプリムラ自身に何かあったわけじゃないから」
稟と楓がほっと息をつく。しかし、
「逆を言えば、プリムラの周囲に何かある、ということですか?」
「流石、鋭いね。柳ちゃん」
「恐縮です。それで、何があった、もしくはあるんですか?」
再び稟達に緊張が走る。
「ああ。よく聞いて欲しいんだけどね」
「「「「「……」」」」」
ごくり、と唾を飲む音が聞こえそうな程の緊張感。
「明日からバーベナ学園に通うことになったから」
「「「「「……はい?」」」」」
「いやだから、明日からバーベナ学園に通うことになったから」
理解したのだろう。心配して損した、と言わんばかりの柳哉。一方稟達四人はまだ疑問顔だ。仕方無い、と言わんばかりに説明する。
「要するに、だ。明日からプリムラが俺達と同じバーベナ学園に通うことになった、って事。違いますか?」
「いや、違わないよ。ちなみに学年は稟ちゃん達の一つ下になるから」
「「「「ええーーーっっっ!!??」」」」
稟達(柳哉除く)の絶叫が響いた。
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