第三百三十四話 初詣その四
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「そうみたいだね」
「そうよね」
「うん、あの人女好きだったし」
このことでも有名な人だった。
「嫌だったみたいだね」
「災難よね」
「元アイドルでね」
香織さんにこのことも話した。
「やっぱりお顔立ち整ってるしね」
「美人よね、あの人」
「スタイルもいいしね」
まるで体操選手みたいだ。
「それも小柄だしね」
「可愛さもあるから」
「余計にいいんだよね」
「そうよね」
「ああした人だから」
それでだ。
「前の将軍様も好きだったんだよ」
「北朝鮮にも行ったのよね」
「呼ばれたんじゃなかったかな」
その前の将軍様にだ。
「確か」
「それで行かれたの」
「そうだったかな」
この辺り僕も記憶があやふやだ。
「けれど前の将軍様が好きになっても」
「事実だからね」
美人でスタイルがいいことはだ。
「それでマジックの腕も確かだし」
「イリュージョンよね」
「まさにね」
そう言っていい位だ。
「見事だよ」
「それでそのプリンセスさんにもなのね」
「負けてないんだ」
「凄い人なのね」
「八条芸能専属の人だけれど」
そうしたマジシャンだけれどだ。
「けれどね」
「それでもなのね」
「そう、お正月はね」
「神社でマジックするの」
「そうなんだ」
これがだ。
「八条神宮というかその小屋の人とお付き合いが深いらしくて」
「そうした関係でなのね」
「出ているんだ」
「そうなのね」
「凄いマジックだから」
僕が見てもだ。
「だからね」
「それでなのね」
「そう、本当にね」
これがというのだ。
「凄いから」
「それでなのね」
「観る?」
香織さんに提案した。
「神社に着いたら」
「お化け屋敷も興味あるわ」
「そっちもかなりだよ」
何でも昭和の頃の住吉大社のお化け屋敷は結構怖かったらしい、その頃子供だった人の言葉だ。今はどうかわからないがともその人は言っていた。
「これがね」
「怖いのね」
「そうなんだ」
「何かそちらもね」
「行きたいんだ」
「ええ、どっちかね」
「じゃあ両方行こう」
香織さんに笑顔で提案した。
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