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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十四話 初詣その一

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               第三百三十四話  初詣 
 神社、八条神宮に行く途中にだ。
 僕の携帯が鳴った、香織さんのそれも。それで僕達はお互いに挨拶をした。
「あけましておめでとう」
「今年も宜しく」
 二人で笑顔で挨拶をした、新年のそれを。
 それが終わってだ、僕は香織さんに笑顔で話した。
「これでね」
「新年に入ったわね」
「今終わってね」
「今はじまったわね」
「そうなったよ、そして今からね」
「初詣ね」
「もうはじまっているよ」
 香織さんに八条神宮の方を見ながら言った。
「出店が一杯並んでいてね」
「おみくじとかの用意もよね」
「そうなってるよ」
「もう早速なのね」
「神社はね」
 まさにだ。
「今からが一年で一番ね」
「賑やかな時ね」
「この時になったら」
 もうそれこそだ。
「出店があってね」
「お参りの人も一杯来て」
「物凄い人が集まるよ」
「そうなるわね」
「それでね」
 僕は香織さんに明るい笑顔で話した。
「お参りしておみくじ引いてね」
「絵馬書いてお賽銭入れてお願いして」
「破魔矢とかお守りも買って」
 そうしたこともしてだ。
「出店でもね」
「食べるのね」
「うん、それで神社でもね」
 こちらでもだ。
「飲もうね」
「お酒ね」
「今度は御神酒だよ」
 破魔矢ではなくだ。
「こちらだよ」
「般若湯じゃなくて」
「お寺はそれで温まる為だったけれど」
 そうした理由で出されていたけれどだ。
「今度はお祝いでね」
「新年のそれね」
「それで出されてるよ」
「そうよね」
「八条町はお酒の町だからね」
 俗にそう言われている、八条グループの本拠地でグループの企業の本社の多くがあるだけじゃない。
「昔からの産業だし」
「造り酒屋も多くて」
「昔からね」
 今もある、古い造り酒屋が多く。
「それで町の条例で十五歳から飲めるし」
「本来は二十歳からなのにね」
「そこは特別にそうなっているしね」 
 八条町だけはだ。
「それでお寺でも神社でも」
「何かあったら」
「お酒が出るから」
「振舞われるのよね」
「そうなんだ、だからね」
「神社でも御神酒が出るわね」
「それで飲めるよ、だからそこでもね」
 お酒を飲んでだ。
「温まろうね」
「そうするのね」
「寒いのは否定出来ないしね」
 確実にマイナスに達している、寒さはかなり厳しい。
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