第六十六話 好き嫌いその二十三
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「阿波野君にとってもいいことないから」
「しつこいこともですね」
「そう、ずっと人を恨んでいいことないでしょ」
「恨む間さもしい気持ちになるからですね」
「そのこともあるからね」
阿波野君にどうかというお顔で言いました。
「注意していってね」
「それでなおしていくことですか」
「少しずつね」
「そうしてですね」
「ええ、努力していってね」
「そうしていく様に努力します」
阿波野君もこう言いました。
「そうしていきます」
「お願いね、阿波野君基本悪くないから」
確かに長池先輩に対して物凄く失礼なことを言いますし実際に執念深くて嫌いな相手は徹底的に嫌ってもです。
素直で裏表がないです、それに真面目ですし。
「そのいいところを持ったままでね」
「悪い部分をですね」
「なおしていってね」
「そうしていきますね」
「ええ、それじゃあね」
阿波野君にあらためて言いました。
「いつも言ってるけれど」
「それだけ僕も癖性分が問題ってことですね」
「ええ、見ていて心配になるから」
嫌いになるとあまりにも凄いからです。
「だからね」
「それで、ですよね」
「そう、お願いね」
「あの人に対してもですね」
「長池先輩みたいないい人いないから」
先輩についても言いました。
「わかってね」
「そうした人なんですね」
「そう、本当にね」
長池先輩は、です。
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