第二十三話 愛と二人でその五
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「そうね」
「思ってるのね」
「はっきり言うとね」
「それ私もだから」
「だから今お話してるのね」
「そう、ギャンブルにお金使うより」
「他のことに使うのね」
「お洒落とかカラオケとかね」
そうしたことにというのだ。
「使うわ」
「そうするのね」
「あと咲ちゃん程じゃないけれどね」
それでもというのだ。
「漫画とかライトノベルもね」
「買うの」
「あと食べ歩きにもね」
こちらにもというのだ。
「使ってるから」
「それじゃあギャンブルは」
「とてもね」
「しないのね」
「全くね」
それはというのだ。
「私も同じよ」
「やっぱりそうよね」
「ギャンブルはしないわ」
絶対にというのだ。
「そうしてね」
「他のことでなのね」
「お金を使うわ」
「それがいいわね」
「そう、だからね」
咲にさらに話した。
「お金はね」
「大事に使うことね」
「ギャンブルとかに使わないで。あとね」
「あと?」
「麻薬に使うなんてのはね」
「もっと駄目よね」
「これが一番無駄でしょ」
金の使い方として、というのだ。
「ギャンブルもだけれど」
「ギャンブル以上に」
「だって身体も心もボロボロになるから」
それでというのだ。
「もうね」
「そこにお金を使うなんて」
「それこそね」
もうというのだ。
「最も無駄なね」
「お金の使い道ね」
「しかも高いのよ」
「そうみたいね」
「覚醒剤とかね」
「だからヤクザ屋さんの利権にもなってるのね」
「重要な収入源にね」
それにというのだ。
「なっているのよ」
「そうしたところにお金使うのは」
「ヤクザ屋さんを食べさせてるってことでもあるのよ」
「それも問題ね」
「しかも高いから」
「尚更なのね」
「昔は覚醒剤も煙草屋さんで売ってたにしても」
終戦直後の話もした、愛は咲と原宿の歩行者天国を歩きながらそのうえでさらに言うのであった。案内役もしている。
「今はね」
「高いのね」
「そうよ、だからね」
それでというのだ。
「余計にね」
「そっちに使うなんて」
「馬鹿としか言い様がないわ」
それこそというのだ。
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