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イベリス
第二十三話 愛と二人でその二

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「お昼から飲むとね」
「結構辛いの」
「そう、だからね」
「お昼は飲まないで」
「カラオケに行った時に」
「飲むのね」
「もうその時はね」 
 愛は笑顔で話した。
「二人でね」
「飲むのね」
「カラオケボックスのお酒って弱いけれど」
 アルコール度は低いというのだ。
「殆どジュースだけれどね」
「そういえば前飲んだ時も」 
 咲も言われてそれはとなった。
「かなり飲んでね」
「そうしてだったでしょ」
「酔ってきたわ」
「ほろ酔いの感じなの」
「そうなのね」
「けれどね」
 それでもとだ、愛は咲にさらに話した。
「かなり飲めばいいから」
「あまり酔わないなら」
「そう、私がどんどん注文するからね」
「どんどん飲めばいいのね」
「どんどん歌ってね」
 そうしてというのだ。
「そしてね」
「どんどん飲むのね」
「そうすればいいのよ、それと」
 愛は笑顔でこうも言った。
「おトイレに行きたくなったら」
「飲むとね」
「どうしても行きたくなるけれど」
 それでもというのだ。
「その分ね」
「おトイレに行けばいいのね」
「もうそれは当然のことだから」
 飲めばトイレに近くなることはというのだ。
「その都度ね」
「行けばいいだけで」
「もう飲んで歌って」
「おトイレに行って」
「二人で楽しみましょう、カラオケボックスは安くて」
 そしてというのだ。
「長く楽しめるからね」
「いい遊び場所よね」
「お金をかけないで楽しむなら」
 そうしたいならというのだ。
「カラオケはね」
「最適の場所ね」
「ギャンブルなんかするよりも」
「楽しめるわね」
「ギャンブルは負けたら何も返って来ないわよ」
 愛は持論を述べた。
「お金なくすだけよ」
「本当にそれだけよね」
「大事なお金をね」
 従妹にこうも言った。
「カラオケで歌ったらその分ストレス解消になってカロリーも消費するわよ」
「歌うだけでね」
「ダイエットにも使えるわよ」
 カラオケはというのだ。
「あれはあれでいい運動だから」
「歌うことも」
「演説だってスポーツになるのよ」
「そうなの」
「ヒトラーはそう言ってたわよ」
 ドイツの独裁者であった彼はというのだ。
「演説によるけれどね」
「ヒトラーって随分激しい演説してたのよね」
「演説の天才って言われていてね」
 その他には統率と内政でもそうであったと言う者がいる、終戦まで軍と国家をまとめておりかつ破綻していたドイツの治安や雇用、秩序を瞬く間に復活させたからだ。
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