第二十三話 愛と二人でその一
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第二十三話 愛と二人で
咲はこの日は愛と一緒に遊びに行った、咲が待ち合わせ場所の原宿の駅に行くとそこにオレンジの半ズボンに黄色のタイツ、赤の上着に銀や金のアクセサリーで飾った愛がいた。愛は咲を見るとすぐに声をかけてきた。
「待った?」
「今来たところだけれど」
「私もよ。丁度よかったわね」
「五分前に来たけれど」
咲は時計の時間を確認してから従姉に応えた。
「お互い丁度よかったわね」
「そうね、それじゃあね」
「今からね」
「一緒に遊びに行きましょう」
「それじゃあね」
「若い子が遊ぶ場所はね」
愛は咲ににこにことして話した。
「東京だと渋谷かね」
「原宿ね」
「そうなるわね、新宿だとね」
「あそこは繁華街でね」
「そう、飲む場所だから」
それでというのでだ。
「公に飲める様になってからよ」
「行く場所よ」
「だからね」
「高校生が遊ぶ場所は」
「そう、ここか渋谷よ」
「そうよね」
「池袋も悪くないかも知れないけれどね」
それでもというのだ。
「原宿なら結構知ってるし」
「だからなのね」
「咲ちゃんを誘ったの」
そうしたというのだ。
「今日はね」
「そうなのね」
「街を見て回ってね」
原宿のそれをとだ、愛はさらに話した。駅を出て二人で歩きはじめている。咲の服装は水色のブラウスに青のロングスカートだ。頭には白い鍔の広い帽子がある。アクセサリーは白のネックレスとヘアピンである。
「それでカラオケもね」
「行くのね」
「メインはそれと」
カラオケと、というのだ。
「それにお食事よ」
「そっちね」
「スパゲティ食べる?」
咲に笑って言ってきた。
「そうする?」
「スパゲティなの」
「いいお店知ってるの、量も多いね」
「味もいいの」
「そうしたお店なの。チェーン店だけれど」
それでもというのだ。
「いいわよ」
「スパゲティのチェーン店なの」
「ピザもあるわよ」
「ひょっとしてカプリ?」
「それよ」
愛もそうだとだ、笑顔で答えた。二人で歩行者天国に入ろうとしている。
「そのお店よ」
「あそこなのね」
「日本全国にあるけれどね」
「東京にはあちこちにあるわね」
「もうちょっと行けば」
それでというのだ。
「あるわよね」
「渋谷でも何処でもあるわね」
「それでね」
「ここにもあるのね」
「そうなの、だからね」
「お昼はあそこね」
「そこでは飲まないでいましょう」
愛はこうも言った。
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