暁 〜小説投稿サイト〜
SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第二章 〜罪と罰〜
その十二
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『なんで?』
続く柳哉の台詞に疑問を浮かべる桜。もっともな話だ。
『らしくないから、だよ。この方法が採れるのは関係者の中では俺だけだからな。桜や亜沙先輩がこの方法を採っても説得力に欠ける。ましてや稟なんか問題外だ』
『……』
『……』
反論できないのだろう。再び沈黙する桜と亜沙。
『今の俺にできるのはこれくらい。後は稟次第』
『……ねえ、一つ聞かせて?』
『何でしょう?』
『それで、楓は幸せになれるの?』
桜も同じ想いなのだろう。柳哉をじっと見ている。
『それは分かりません。あくまでも俺は手助けをするだけですから』
結局の所は本人達次第だろう。
『でも、俺は楓の幸せを願っていますよ。二人と同様に。それに……』
(大丈夫、だよね)
回想しながら桜は想う。稟も楓もとても苦しんだ。その分、二人には幸せになってほしい。……できれば、自分も一緒に。
(って、何考えてるの! あ、でも……)
神界は一夫多妻制だ。なら楓と一緒に稟の奥さんになれるのではないか? そんな事を考えていると、携帯電話が着信を告げる。柳哉からだ。短い会話の後、桜は柳哉の指示通り光陽公園に向かう。そこに楓がいるはずだ。以前はほとんど力になれなかった。今度こそ、と決意して桜は家を出た。
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