第四百七十四話 【大海】海での訓練と遊びその十六
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「そんなことする筈ないわ」
「そうしてくれたのが本当になんです」
「お祖母ちゃんと私だけなの」
「そうなんです」
「それはあんたの巡り合わせが悪かったのよ」
「そうですか」
「私も見捨てないしスノーホワイトやリップルもでしょ」
人を見捨てないことはというのだ。
「ウィンタープリズンもトップスピードもね」
「仲間は見捨てたら駄目だろ」
黒ビキニのトップスピードも言うことだった。
「やっぱりな」
「そうですか」
「ああ、だから俺だってな」
「私でもですか」
「私でもじゃなくて誰だってな」
仲間ならとだ、トップスピードはたまから受け取った肉にかぶりつきその味を楽しみながら彼女に応えた。
「俺は仲間は見捨てないさ」
「そうですか」
「後味の悪いことはしないことですね」
マジカロイド44はロボットの姿である。
「私もそうしたことは嫌いなので」
「見捨てないですか」
「嫌いなことはしません」
マジカロイド44は自分のそのポリシーも述べた。
「ですから」
「そうですか」
「そうよ、あんたもよ」
ルーラは今度はハードゴアアリスに言った。
「いい?おかしなこと言う奴はね」
「ルーラさんがですか」
「私は弁護士の資格も持ってるから」
だからだというのだ。
「何かあったらね」
「言えばいいですか」
「そうよ、あんた自身は何もしていないでしょ」
それ故にというのだ。
「何を言われてもよ」
「関係ないですか」
「そうよ、だからいいわね」
ハードゴアアリスにさらに告げた。
「その時は私に任せなさい」
「それじゃあ」
「そうしなさいね」
「親のことが何だ」
白ビキニが下着にしか見えないバルクホルンも食べつつ言ってきた。
「君は君だ、気にするな」
「そうなんですね」
「世界は違うがその様なことを言う愚か者はだ」
バルクホルンんはさらに言った。
「私が飛んで行って懲らしめてやる」
「その様な人には教えてやるべきです」
ペリーヌもきっとした顔で言ってきた、上は群青色下はえんじ色のビキニが眩しい。
「言っていいことと悪いことがあると」
「全くだな」
「はい、私達もいますから」
ペリーヌはハードゴアアリスにさらに話した。
「貴女は気になさらずに」
「そうしてですか」
「胸を張っていて下さい」
「貴女は貴女よね」
赤ビキニの赤城も出て来た。
「そうね」
「はい、それは」
「だったら気にしてはいけないわ。気にすることは」
それはというと。
「これからのことよ」
「訓練とですね」
「スサノオのことよ」
即ち決戦のことだというのだ。
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