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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十話〜公開意見陳述会(後編)
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シャマルとザフィーラの治療を終えた時だった。


「あれは?クラールヴィント!」


遠くから飛んでくる物体に対してシャマルがサーチを行うと、


[あれはエリオとキャロ、それにフリードの魔力反応です]


と、教えてくれた。だが、エリオがフリードの上で突然立ち上がり、キャロと何か会話をしている。
悪いとは思いながらも強化のルーンを自身に掛けることで会話を聞くと、


「私たちの力は守るための力。助けるための力。そこに怒りとか、憎しみとかは有っちゃいけないんだよ」
「そうだね………ありがとう、忘れていたよ。でも、もう大丈夫。二人でヴィヴィオを助けよう!」


と、ずいぶん前に俺が教えたことについて話していたようだ。
だが、この会話の中におかしい所があった。
ヴィヴィオを助ける―――?
まさかと思った時、


「ランス!エリオが!」


ザフィーラの言葉に思考を中断し、示された方向を向くと、落下していくエリオが。
そこからは槍騎兵(ランサー)のクラス最大の武器たる速さを最大限に生かし、エリオの元へ疾走する。
その途中、すれ違う際にキャロを褒めておいた。


「間に合ったみてえだな」


目の前の二人を見据え、言い放つ。


「……ガリュー、帰ろう」
「おいおい、返してやると思ってんのか、お嬢ちゃん?」
「私たちがいますよ、お嬢様」


エリオを抱えた俺に上空から斬りかかってくる女が。


「加減はしてやる。死にたくなけりゃその子を返しな……!」


そう言い放ちながら魔槍を出し、振るう。
それだけで女の武装は砕け散った。


「……………!!」
「ディード!」


斬りかかってきたディードと呼ばれた女が後退していく。そして、


「これでどうだ!ISレイストーム!!」


もう一人がレーザーを広範囲に展開した。
だが、矢よけの加護を持つ俺は自分の意志でこのスキルを発動させることが出来る。
俺の矢よけの加護は飛び道具のほとんどが当たらなくなるものだ。
おまけに、こいつの展開している弾幕など俺にとってはお遊びみたいなもの。
この隙に奴を切り伏せてヴィヴィオを救出――――――




することは、できなかった。
なぜなら――――――



「ランス!?なぜ………」


俺の行動に驚いているザフィーラ。治療を施したとはいってもあれだけの重傷だったのだ。万全ではない。
だからこそ発動してしまったのだ…………




令呪の命令が。




命令は『シャマルとザフィーラを守ること』だった。
万全の態勢ならばあの程度が防げないシャマルやザフィーラではない。
だが、今は違う。だからこ
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