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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十話〜公開意見陳述会(後編)
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の?」


私はウーノに報告をしている。その間、女の子はガリューに抱いてもらっている。


「ええ。保護してくださってありがとうございます。それと、お嬢様。表の方にかなり危険な男が出たらしいので迎えを行かせますか?」
「いいよ。安全に転送できるとこまでU型で飛ぶから」
「そうですか……」


早く戻らないと……




side キャロ


私たちが六課に戻った時には隊舎はひどい有り様だった。


「ひどい……」


そんな時、エリオ君が何かに気が付く。


「キャロ、あれ……!」
「あの子……ヴィヴィオ!?」


あの時の子がヴィヴィオを連れて行こうとしている。止められるのは私達だけ……!


「僕が行く!ブーストお願い!」
「うん!」


そんな時、私はあの人の言葉を思い出していた。




………………………………………………………………


『いいか、力を求めるんならこれだけは覚えておけ。激情に任せてめちゃくちゃに振るう力はただの暴力だ。暴力は傷つけるだけのものだ。だから、何が起ころうと激情に身を任せたりするなよ』




………………………………………………………………




そうだ。激情に身を任せちゃいけない。こんな時だからこそ心を強く持つんだ!
そう思い直した私は、


「エリオ君、覚えてる?『何が起ころうと激情に身を任せるな』って言われたの」


私に言われたエリオ君は驚いている。


「私たちの力は守るための力。助けるための力。そこに怒りとか、憎しみとかは有っちゃいけないんだよ」
「そうだね………ありがとう、忘れていたよ。でも、もう大丈夫。二人でヴィヴィオを助けよう!」
「うん!行くよ!ケリュケイオン!」


ブーストのためにありったけの魔力をエリオ君へ。


[Boost up,Full power.]


ブーストを受けたストラーダを手にエリオ君が突っ込む。


「その子を返せえええええ!!!」


その言葉に反応したあの子の召喚獣が反撃をしてきた。
そして、そのままぶつかり合い、エリオ君は弾き飛ばされた。


「エリオ君!」


助けに行こうとした時、私の横を青い閃光が通り過ぎた。



―――――よく言ったな。



そんな声が、聞き覚えのある頼もしい声が、閃光が通る際に聞こえた。
その閃光はエリオ君のところへ行き彼を抱きとめる。閃光はそこで止まった。
そうして見えたその姿は…………








初めて見た時持っていた朱い槍を携えた、私たちの兄のような存在だった。




side ランス


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