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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十話〜公開意見陳述会(後編)
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だ。そんな中に、


「シャマル!ザフィーラ!しっかりしろ!」


二人を見つけた。


「ランス、さん……?」


シャマルはかろうじて意識があるようだが、ザフィーラはかなり重症だ。


「治療する。少し大人しくしろ」
「私たちはいいから……レリックとヴィヴィオちゃんを……」
「悪いが出来ねえんだ。今の俺は最優先対象がお前ら二人の安全になっちまってるからな」


令呪の強制によるため、二人の治癒が終わるまではここから動くことはできないだろう。
そんな時、


「今から10分後、建物の広域殲滅を行う。我々の目的は施設の破壊のみだ。人間の逃走は妨害しない。速やかに非難を。無意味な血を流すことはしたくない」


ガジェットを介して話しているのだろう。そんな声が至る所から聞こえた。


「そうかよ……おい、ちょっとだけ待ってろ。どうやらあいつらの破壊もお前らを守ることに含まれているみてえだからな」
「まって!500はいるのよ!?それを一人でなんて………」


シャマルがとめてくるが、


「俺以外はもう戦えねえ。そんな状況で逃げ出すような男じゃねえんだよ、俺は!」


その怒声に一瞬怯むシャマルだが、


「ごめんなさい、私がいけなかったわ。みんなを、お願い……」
「ああ」


そして取り出すのはデバイスではなく、己の象徴たる呪いの朱槍。
その真名を解放する。


「さあ、ガラクタども。この一撃、手向けと受け取れ………!」


魔槍は周囲の魔力をも喰らい、力をためていく。十分にたまったところで上空に跳び上がる。そして……


突き穿つ(ゲイ)―――」


その名を言い放つ。


死翔の槍(ボルク)!」


放たれた音速の槍は瞬く間にその進路にいたガジェットを破壊した。


「クランの猛犬をなめるんじゃねえよ!」


そう吐き捨てるように言う。
そして、残っているガジェットは数えるほどしかいないことを確認した。
そのあとすぐさま俺はシャマルたちの元へ戻った。



side ヴァイス


「はぁ、はぁ……」


襲撃前に隊舎に帰ってきていた俺は侵入してきたガジェットの撃退を続けていた。


「さあ、あと何体……だ……」


そこで見つけてしまった。小さな女の子を。








あの時のラグナと同じくらいの。



「あ、あ、……」


手が震える。敵だとわかっているのに狙うことが出来ない。



「……邪魔」


女の子が魔力弾を放ってきた。そこで俺の意識は途絶えた。



side ルーテシア



「この子でいい
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