第二章
[8]前話
「それでよ」
「そうよね、それじゃあ」
「行って来るわね」
こう言って実際にだった。
ヴェロニカはアーチーを連れて湖に出た、そして一緒にボートに乗ってそのうえで釣りをはじめたが。
ヴェロニカの横に大人しくいてだ、アーチーは彼女の釣りを見ていた。
「釣ったお魚は貴方にもあげるわね」
「ガウッ」
「その時は遠慮なく食べてね」
「ガウガウ」
アーチーは明るく応えてだった。
実際に彼女が釣った魚を美味そうに食べた、そして家に帰ると。
気持ちよく寝た、母はその彼を見つつ家に帰った娘に話した。
「ボートの上でも大人しかったのね」
「ええ、凄くね」
娘は母に笑顔で答えた。
「そうだったわ」
「それはよかったわ」
「ええ、だから熊もね」
「ちゃんと躾て接していれば」
「大丈夫なのよ」
「襲われたりしないのね」
「熊のことをわかってね」
そうしてというのだ。
「ちゃんと接していれば」
「問題ないのね」
「そうよ、ただね」
「それがわかっていない人が接したら」
その時はというのだ。
「襲われるのよ」
「熊のことが」
「そう、どんな生きものでも理解して」
その生きもののことをというのだ。
「そうしてね」
「接することね」
「それが大事よ、じゃあ釣ったお魚まだあるから」
アーチーが食べた分以外にもというのだ。
「晩ご飯はね」
「ええ、お魚お料理するわね」
「そうしてね、またね」
「ええ、釣りに行くのね」
「アーチーと一緒に行くから」
「その時また沢山連れたらいいわね」
「アーチーも私達も食べられるからね」
美味い魚をとだ、こう話してだった。
ヴェロニカは母の調理を手伝った、そして自分達も釣った魚を食べた。アーチーが美味そうに食べたその魚は二人が食べても美味かった。
ロシアでは熊は家族 完
2021・9・27
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