165 石松の左目
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既に朝日が昇っていた。かよ子は目を開けた。
「山田、大丈夫かブー?」
ブー太郎が横にいた。
「ぶ、ブー太郎・・・。私、どうしてたの?」
かよ子は自分が何をしていたのか分からなかった」
「お前、さっきまで寝言で『杉山君!』って何度も行ってたんだブー」
「杉山君の事・・・?そういえば・・・」
かよ子は夢の中で謎の声がしたのを思い出した。ただし内容が中々思い出せない。
(でも確かええと・・・)
「きっとうなされていたのであろうな」
小政が推測した。
「そうだ、石松は大丈夫なの?」
「ああ、労力を消耗してはいたが、今は起き上がれるようになった」
一方、大野はかよ子からあの親友の名を出されてある事が頭に浮かんだ。
(杉山か・・・。そういえば夜中の戦いでもこいつの石を使わせて貰った・・・)
大野は杉山が持っていた雷の石がカール5世及び彼が召喚した神を撃退させることに成功した。自分が転校すると知って杉山と喧嘩になった際、杉山が手放し、かよ子に頼まれて持っている石である。
(あいつは、転校する俺にどうして欲しかったんだ・・・?)
大野は改めて思う。かよ子は行方不明の杉山が気になる。だが、今の己の使命はまた別に行方不明となっている藤木茂の救出である事を確認する。
(藤木君を取り返したら、今度は杉山君を探し出す・・・!!)
かよ子は次の次である目標を掲げた。
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