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もう一人の八神
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異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:39 ネタばらし
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-side 悠莉-

あのあと休憩を挟み、メンバー交換や条件を変えながら二戦三戦と模擬戦を繰り返しているとあっという間に日が暮れた。

夕食の最中、ペース配分を考えずに張り切り過ぎて試合に臨んでいたヴィヴィオ、リオ、コロナ、アインハルトの四人はかなり食べずらそうにしていた。

そして今はというと、温泉に入ったり、部屋でくつろぐなどと各々の時間を過ごしている。

それで私は部屋のベッドに座り、イクスの頭を膝に乗せながら、持ち込んだ本を読んでいた。

―――コンコン

「悠莉、誰か来たみたいですよ」

「んー?」

イクスに言われ、本から目を離すとドアをノックする音が聞こえた。

思いのほか読書に集中していたようで全く気付かなかったが、すぐに返事を返す。

「くつろいでいるとこごめんね」

部屋に入ってきたのはなのはさん。
その手には飲み物があった。

「大丈夫ですよ」

「栄養補給のジュース持ってきたけど悠莉君とイクスちゃんもどうかなって」

「ありがとうございます。いただきます」

「ヴィヴィオたちにもこれを?」

「そうだよ。みんな頑張ったから、その分しっかり休まないといけないからね」

そういわれジュースを受け取ると、イクスがこっちを見てきた。

その顔は何か言いたそうな、というよりも、何を言いたいのか当ててほしいという様子。

「……」

「もしかして、一緒にヴィヴィオたちの部屋に行くと?」

「はい! 悠莉も一緒にと思って……」

どうやら正解の様で嬉しそうに頷くイクス。

少なからず女の子ばかりの部屋に私一人っていうのは抵抗があるけど……って、いまさらか。
家でもザフィーラと男二人だし、この合宿でも男は私とエリオだけ。

「……何なのだろうね」

「悠莉?」

「なんでもない。さっそく行こうか」

「はい!」

「そういうことなので」

「大丈夫だよ」

笑顔でうなずいてくれたなのはさんを追って部屋を後にする。

「そういえばほかの人たちはどうしてるんです?」

「ティアナとスバルとノーヴェは温泉で、フェイトちゃん家族は部屋で団欒中だよ」

「それではヴィヴィオたちは?」

「大部屋でおしゃべりしながら休んでるんじゃないかな。食事中もそうだったでしょ?」

「……ああ、なるほど」

スプーンやフォークを持つのもやっとだった四人の姿を思い出したイクスはくすりと笑った。

あまり部屋から部屋までの距離がないのであっという間にヴィヴィオたちのいるへの前に到着。
さっそくイクスがドアノブに手をかけて部屋へと入った。

「あら、イクスちゃんとユーリ君」

真っ先に気づいたのはドアのそばにいたメガーヌ
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