新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:39 ネタばらし
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オたちは残念そうな表情になった。
「そうですか。……リインとアギトから前に出てたって聞いていたのでちょっとだけ楽しみにしてたんですが、悠莉がそう言うなら仕方ないですね」
「へ……ちょ、ちょっと待って!?」
「? どうかしましたかヴィヴィオ」
急な止められ、イクスは自分が何か変なことを言ったのかと首を傾げる。
周りも驚いた表情で、私との会話を思い返そうとする。
「イクス、いま、ユーリが出たって言った?」
「ええ、言いましたけど……あ、もしかして知らなかったんですか?」
ヴィヴィオをはじめ、リオとコロナも激しく首を振った。
「ユー、ほんとうなの?」
「ホントホント。ほら、二年前にルーが作ったデバイス送ってもらったことがあったでしょ?」
「え、ええ……って、あのデバイスで大会に出たの!?」
「でもでも出場者の中に悠兄ぃの名前なんてなかった気がするんだけど……」
「そうだよね」
「ちゃんと出てたよ。変身魔法と偽名を使ってたけど。というより、その二つ使ってるにもかかわらずバレたら使う意味ないじゃん」
大人組はこれを聞いて苦笑いを浮かべている。
「私が誰なのか知りたいのなら調べてみれば? 一般公開されているDSAAのデータバンクに都市本選出場選手の紹介があるはずだから、そこでデバイスの情報見ればわかるかと」
話を聞きながらDSAAのデータバンクにアクセスしていたルーの周りに全員が集まった。
「えーっと、あのデバイスは……………って、……はい?」
選手一覧が表示される画面を見ているルーだけど突然固まった。
どうやら私を見つけたみたいだ。
ルーのデバイスを知らないヴィヴィオたちは固まったルーを心配して声をかけるがなかなか反応が返ってこない。
なのでルーの目の前で手を振ってみると
「どういうことよユー!?」
「おおぅ……。どうって書いている通りだけど?」
反応が返ってきたかと思えば、勢いよく振り向いてどこか慌てたようにルーが叫んできた。
「結局誰だったの?」
ルーの様子に困惑しながらもヴィヴィオが代表して尋ねる。
すぐには返事はなかったが、長い間の後、返ってきた。
「……………ユウ・リャナンシーよ」
「「「……え?」」」
「ユウ、リャナンシー? ……あの、ヴィヴィオさ「「「えええええーーーーーっ!?」」」っ?」
驚く三人とわけのわからない様子のアインハルト。
ヴィヴィオに変わってイクスがアインハルトに説明する。
「悠莉がユウ・リャナンシーという偽名を使っていたということはわかりますよね」
「は、はい。でもどうしてヴィヴィオさんたちはこんなに驚いているんです?」
「……見たほうが早
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