暁 〜小説投稿サイト〜
もう一人の八神
新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:39 ネタばらし
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さん。
その手には空になったトレイがあり、さっきもらったものと同じジュースをヴィヴィオたちに渡し終わったところのようだ。

ほかのみんなも気づいてイクスと私を迎えてくれる。
メガーヌさんに軽く頭を下げ、イスに座ろうとした時にモニターが目に入った。

「これって……インターミドルの?」

「そー。さっきまでこれについて話しててね。それでアインハルトを勧誘してたのよ」

「ルーテシアは出場するんですか?」

「もっちろん♪」

ルー以外にも今年から出場可能年齢に達したヴィヴィオ、リオ、コロナの三人も出場するとのこと。

そんな中、メガーヌさんが懐かしいわと呟いていた。
なんでも、学生時代にスバルさんの母親と一緒に出場したことがあり、都市決勝まで進出したことがあると教えてくれた。

それをきっかけに再びDSAAを話題に話が盛り上がり始めた。

DSAAについてあまり知らないアインハルトに説明しながら話が進んでいく。
どんな選手がいるのか、選手が将来どんな道に進むのか、自分たちにかかわるルールなどいろいろ。

話が進んでいく中、アインハルトがうずうずしているように見えた。
自分の知らない強者との戦いを想像したのか、心が沸き立っているようだ。

「アインハルト、もしかして出たくなってきた?」

「あ…その……」

私が話を振ると恥ずかしいのか口ごもるアインハルト。
なかなか言えないアインハルトに隣に座るヴィヴィオが名前を呼んだ。

「アインハルトさん! 大会予選は七月からですから……それまでたくさん鍛えて今よりも強くなります。だから―――」

ヴィヴィオはアインハルトを真っ直ぐで強い意志の籠った瞳で見つめる。

「公式試合のステージで、アインハルトさんと戦いたいです!」

突然のことで驚いていたアインハルトだったけど、スゥ……と目を閉じ、先ほどのようなおどおどした雰囲気はなく、しっかりとヴィヴィオを見つめ返した。

「ありがとうございます、ヴィヴィオさん。インターミドル……私も挑戦させていただきたいと思います」

「はいっ!」

ヴィヴィオは満面の笑みで返した。

「それにしても、今年は知り合いが多く出るのか」

「道場のみんなもいますしね」

「そういえばユーは出ないの? インターミドルに」

「ん?」

「そうだよ、ユーリも一緒に出ようよ!」

ルーとヴィヴィオが声を上げるとほかのみんなも私に目を向けた。

「いや、そんな顔されても私は出ないから」

「もしかして、道場のみんなに遠慮してるんですか?」

「それはない。いろいろな人と戦うのはもちろん好きだけど、いまはサポーターとして関わる方が楽しくなってるだけ」

そう答えるとヴィヴィ
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