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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十三話 除夜の鐘その九
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「けれどね」
「全体の傾向?」
「それでね、けれど本当に自分しかないと」
 そうでないとだ。
「除夜の鐘に文句なんてね」
「言わないわね」
「そんな人の意見なんて聞かなくていいよ、ましてね」
 僕はさらに言った。
「こうした人色々言うから」
「お寺のこと以外にも」
「もう自分が気に入らなかったら」
 それだけでだ。
「クレームつけるから」
「聞いたら駄目ね」
「スーパーのゴミ箱が邪魔だからどけろとかね」
 汚いとかも言ってだ。
「お菓子が大きいから食べにくいとか」
「それで小さくしろ?」
「実際にこのお話もあるし」
 世の中凄いことにだ。
「とんでもないことに」
「無茶苦茶言うわね」
「そりゃね、個人情報出るとかだね」
 これもある話だ。
「そうじゃないと文句言うとかね」
「普通はしないわね」
「そう、だからね」
「そんな人の言うことは一切気にしないで」
「無視したらいいわね」
「大勢の人が言ったらね」
 おかしいだの止めろだのだ。
「聞く必要があるけれど」
「間違っているかどうか」
「検証してね。大勢が間違ってる場合もあるけれどね」
 そしてその数字が実は違うこともある、何処かの基地反対運動でマスコミが言った数よりずっと少なくてそれを言うとそのマスコミが数の問題ではないとか開き直ったこともある。
「けれど一人のね」
「どう考えてもおかしな意見は」
「聞くものじゃないよ」
「聞いたら民主主義じゃないわね」
「ある程度大きな意見を正しいかどうか検証して」
 そうしてだ。
「そのうえ採用する」
「それが民主主義ね」
「クレーマーが言ってそれが通る」
「そういうものじゃないわね」
「それがすぐ通るとかね」
 検証もなくだ。
「もうこれはね」
「民主主義じゃないわね」
「独裁国家と同じだから」
 そうなるとだ。
「クレーマーのね」
「碌なものじゃないわね」
「こうした人って勝手に自分の意見が大勢の意見とも思うけれど」
 客観性がないからだ、異論は一切認めなくてだ。
「検証したらね」
「違うのね」
「署名とか投票しても」
 それで数を確かめてもだ。
「操作してあったりするから」
「その数を」
「一人が複数やってたりとかね」
「それでもなのね」
「そう、大勢の意見だってね」
 そう言ってだ。
「もう何があってもね」
「自分の意見を押し通すのね」
「その時何をしても平気だし」 
 自分しかないクレーマーなんてものはだ。
「それこそ嘘だってね」
「吐くのね」
「自分しかないから」
 他の人なんてどうでもいいからだ。
「何をしてもね」
「自分の意見をなのね」
「通そうとするから」
「もうなのね」
「聞いたらね」
 それこそ
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