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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十三話 除夜の鐘その一

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                第三百三十三話  除夜の鐘
 八条寺に着いた、ここで僕は時計をチェックすると。
「もうすぐだね」
「はじまる時間ね」
「中に入ったら」
 お寺の境内にだ。
「もうね」
「いい時間よね」
「そうなるよ」
 こう香織さんに話した。
「いいタイミングだったよ」
「それは何よりね」
「時間を考えて出たけれど」
 それでもだ。
「いい時間になってね」
「何よりね」
「全くだよ」 
 香織さんに微笑んで答えた。
「そうなって」
「そうよね」
「だからね」
 僕は香織さんにさらに話した。
「今から境内に入って」
「そうしてね」
「鐘の音聞こうね、それでね」 
 香織さんにさらに話した。
「境内はお酒も出るから」
「神社でしょ、出るのは」
「このお寺はそうなんだ」
「そうなの」
「寒いから」 
 大晦日、冬の夜だからだ。
「それね」
「お酒もなのね」
「甘酒も出るよ」
 こちらもだ。
「お酒って言えばお酒だね」
「アルコール殆どないけれどね」
「うん、けれど温まるから」
 その為にだ。
「甘酒もね」
「出るのね」
「そう、それでね」
 そのうえでだ。
「お酒も出るから」
「飲んでいいのね」
「寒さは厳しいから」
 冬の神戸の夜のそれはだ。
「飲み過ぎに注意してね」
「温まることね」
「そうしていこうね」
「そうね、じゃあ一杯いえ二杯ね」
 香織さんは微笑んでこう言った。
「飲みましょう」
「二杯なんだ」
「北海道よりましでも寒いから」
 頬にそれが来る、息も真っ白だ。
「だからね」
「それじゃあね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「おトイレには注意しないとね」
「ああ、混むよ」
 もうこのことは避けられない、このことは八条寺だけでなく元旦に行く予定の八条神宮も同じである。
「どうしてもね」
「やっぱりそうよね」
「だから仮説もあるから」
 そちらのおトイレもだ。
「よかったらね」
「そちらを使うこともなのね」
「していこうね」
「ええ、じゃあね」
 香織さんは僕の言葉に頷いてくれた。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「そうするわね。しかしお寺に行くにも」
 香織さんはここでこうも言った。
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