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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第99話:衣替え
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けられた2人はそのまま二課仮設本部の医務室へと連れていかれ、治療を受ける事となったのだった。
正直、ガルドは気不味くて仕方なかった。嘗てセレナの救出に赴いた際、ファントムが出た時彼はウィズに即座に撤退するよう言われていたのだ。当時の彼では勝ち目はないから、さっさと逃げろと。
だが当時のガルドはそれを突っぱねた。あのファントムがセレナ達を襲う可能性を秘めている以上、放置することはできないと。そうして無茶をした挙句敗北し、ジェネシスの虜囚となった彼はセレナへの想いを逆に利用されウィズ達と敵対する存在となった。謝罪してもし足りない。
「も、申し訳ありません、ウィズ。このようなことになってしまい……」
ガルドからの謝罪に対し、ウィズは大きくため息をついた。失望されたかと肩を落とすガルドだったが、ウィズは腕を組みそっぽを向いて口を開いた。
「全く……世話を焼かせる。だがまぁ、生きていると分かった時は素直に安心したぞ」
「え!?」
予想外のウィズの言葉に顔を上げるガルド。それに対しウィズは即座に取り繕うように言葉を紡いだ。
「だがお前に手を焼かされたことを忘れた訳ではない。勝手なことをしてこちらの手間を増やしてくれたことも、だ。それを忘れるな」
「は、はい。肝に銘じます」
改めて頭を下げたガルドに、溜飲が下がったのかウィズは一歩その場から引いた。代わりに前に出たアルドが、彼とセレナの現状を伝えた。
「ともあれ、無事で何よりでした」
「本当に、申し訳ありません。ところで、俺と一緒に吹き飛ばされた筈のセレナは?」
「そちらで寝ていますよ」
いわれてアルドの視線の先を追うと、今の今まで気付かなかったが隣のベッドに規則正しい寝息を立てるセレナの姿があった。とりあえずは無事な様子に、ガルドは心の底から安堵の溜め息を吐いた。
「セレナ……良かった」
「彼女もまた、ジェネシスにより利用されていたようですね。彼女にも呪いが掛けられていました」
「なっ!?」
恐らくは、接触を図った時点でセレナがガルドとマリア達装者の両方を手中に収めるのに都合の良い存在と気付いたのだろう。なのでガルド達を精神的に一度に縛り付ける為、セレナに呪いを掛けて満足に動けないようにした。
その事を当然ながら知らされていなかったガルドは、知らず知らずの内にセレナの体が蝕まれていたことを知り驚愕すると同時にジェネシスに対し怒りを燃やした。
「あ、あいつら――――!?」
「ご安心を。彼女に掛けられていた呪いは既に解呪してあります。もちろん、貴方も」
「感謝します、アルド。そして、もう一つ頼みがあります。図々しいとは思いますが、どうか聞いてはくれないでしょうか?」
強い決意を伺わせる目で告げてきたガルドに
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