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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
勇者の父の成すべき事とは…
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家等にお父さんが国王である事を認められていない状況で、この態度は大問題なのだ。
だって今のお父さんは一般人だからね。
にも拘わらず、何なのこの態度のデカさは!?
「僕はお姫さんとは結婚しない!理由は3つある…」
右手を翳し人差し指・中指・薬指を見せつけ、優しい口調で語り出す。
「先ず、僕は既に結婚している。この絶世の美女が奥さんだ!」
左手でお母さんを抱き寄せ自慢げに見せつける。
「もう子供も居るし、別れる気は無い!それが1つ目の理由だ。次の理由は………僕は王様になりたくない!王様とか、町長とか、人の上に立つと自由が無くなる。僕には権力や富よりも、自由に生きる事こそが重要なんだ!」
私も以前は女王とかになりたいと持ってたけど、お父さんの生き方を見てリーダーにならない方が幸せなんだと知った。
お姫様でいる方が楽で良い!
「3つ目の理由は………僕は
他人
(
ひと
)
の女に興味がない!」
他人
(
ひと
)
の女?
誰の女なのよ!?
お姫様の頭を撫でながら、優しい微笑みで見詰めるお父さん。
「好きな
男
(
ひと
)
が居るんでしょ?」
と問いかけられ、戸惑いながらも顔を赤くして頷いた。
さてさて、驚いちゃったのは王様よ。
好いた男が居る事にビックリしながらも、父親として嬉しいのだろう。
表情に困りながらお姫様を見詰め続ける。
大円団で終わると思われたお家騒動…
しかし、マイパピィがソレを許すはずがない!
無用な一言で混乱を招き込んだ。
「お腹の子は、その彼との子だよね?」
「「「……………」」」
うん。みんな一斉に黙っちゃった。
『お腹の子』って何?
え?お姫様ご懐妊中なの!?
何なのその爆弾発言は!?
「ロ、ロ−リア!!あ、あ、相手は誰だ!?一体何処の馬の骨なんだ!?」
多分一瞬だったのだろうけど、永遠に感じる静寂を、王様が金切り声で打ち破り、私達の時間が動き出した。
相当混乱してるんだろう…
我を忘れてお姫様の両腕を掴み揺すっている。
「い、痛いです、お父様!や、止めてください…」
お姫様は脅えて半泣きだわ。可哀想に…
(ドカ!)
「落ち着けオッサン!」
唯一冷静なお父さんが、王様の尻を蹴飛ばして王様の奇行を止める。
そしてお姫様を優しく抱き寄せ、王様から守る様に立ち塞がる。
私の記憶では、この混乱を発生させたのはお父さんだと思う。
なのに何で偉そうなの?
尻餅を付いた王様…目をパチクリさせながらお父さんを見上げてますわ。
「相手が誰とか…どんな人物とか…そんな事どうでもいいだろ!今大事なのは、お姫さんに子供が出来、オッサンがお爺ちゃんになると言う事実だ!目出度い事だぞ…新しい命が誕生するなんて事は」
娘の男の事は気になるに決まっている
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