第四百七十四話 【大海】海での訓練と遊びその九
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「お前もかなりな」
「私もですか」
「凄いな」
「あの、派手過ぎますか」
「目立ってるって意味じゃな」
「そうですか」
「人気出るな、まあ頑張れ」
こうも言うレスターだった。
「こうしたこともな」
「そうですか」
「よくな、それでビール入れたからな」
紗夜にジョッキに入ったそれを差し出した。
「飲め」
「それじゃあ」
「ったくしょうがねえな」
レスターは不平も述べた。
「いつもな」
「そう言って助けてくれる」
「付き合いでな」
「そう言えばレスターって優しいよな」
「実はね」
竜司にカズヤが応えた。
「顔は怖くて口調も乱暴だけれど」
「暴力は振るわないし」
「困っている人がいたら見捨てないし」
「優しいよね」
「これがね」
「気のせいだ、それは」
レスター本人はこう言って否定した。
「俺は優しくなんかねえぞ」
「優しいわよね」
「そうよね」
今度は美波と瑞希が応えた、美波は黄色のビキニで瑞希はピンクのビキニだ。
「私達もいつも助けてもらってるし」
「訓練の時も戦闘の時も」
「何かとね」
「優しいわよね」
「レスター殿は人格者です」
ディアブロも言うことだった。
「頼もしい方でもあります」
「いや、あんたもかなりだろ」
レスターはそのディアブロにも言葉を返した。
「アークデーモンだしな」
「だからですか」
「いつも凄い力で戦ってるだろ」
「私はただ私の戦いをしているだけです」
「それが凄いんだよ」
ディアブロのその力がというのだ。
「あんたはな」
「左様でありますか」
「そのあんたに言われるとな」
どうにもというのだ。
「違うって思うな」
「そうですか」
「ああ、しかしあんた悪魔だよな」
「それが何か」
「リアスさん達とまた違うな」
同じ悪魔でもというのだ。
「前から思っていたけれどな」
「確かに。世界が違うなら」
ディアブロはレスターのその指摘に頷き紫の下着にしか見えないビキニ姿のリアスを見て頷いて述べた。
「悪魔もまた違いますね」
「そうね、魔界も違うみたいだし」
リアスも応えた。
「悪魔と言ってもそれぞれね」
「左様ですね」
「悪魔って言っても悪いことしないならいいよな」
大兎は特に問題ないという調子だった。
「別に」
「そうだよね」
仄は大兎のその言葉に頷いた。
「それなら」
「名前がそうでもな」
「実際人間の方が邪悪だったりしますね」
清明も言った。
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