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おっちょこちょいのかよちゃん
162 放課後に現れた女性
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入り、終礼が始まる。
「皆さん、マラソン大会の練習、お疲れ様でした。寒くなってきていますので風邪を引かないように気を付けてくださいね。では、さようなら」
 皆は下校した。

 フローレンスは高台から清水の街と清水港を見下ろし続けていた。
「そろそろ学校が終わります頃ですわね。これ以上グズグズします訳には行きませんか・・・」
 フローレンスは姿を消して飛び立った。
(しかし、笹山かず子ちゃんと言いますのはどんな子でありましょうか・・・)
 フローレンスは異能の能力(ちから)を持たぬ者の事に関しては政府の人間などを除き情報を殆ど知らない。フローレンスは笹山かず子という女子の名前を教えてくれた徳林奏子の事を思い出した。
(あの方は確か、このあたりのお住まい・・・)
 フローレンスはとある住宅街に降下する。フローレンスは見渡すと「徳林」という表札が目に入った。
(もしかしてあそこは徳林奏子ちゃんの家?となると笹山かず子ちゃんの家は・・・?)
 フローレンスはこの近所で目的の女の子に会えると確信した。そして周囲を見回すと、「笹山」と表札が書かれた家を発見した。
(おそらく・・・!!)

 笹山はいつもの如く下校していた。
「笹山さん、じゃあねえ」
「うん、またね」
 友達と別れて笹山は一人そのまま帰る。
(今日は宿題やったら休もう・・・)
 笹山も体育でのマラソン大会の練習で疲労が溜まっていた。そしていつもの如く帰宅する。普段なら近所の女子高生と会う事が多いのだが、その女子高生は今、クラスメイトの山田かよ子達と共に異世界の戦いに身を投じている為、暫く会う事はない。だが・・・。
「ん?」
 笹山は一人の女性が急に姿を現した。栗色の神に全身白いワンピースのような服を着ている。
「貴女が笹山かず子ちゃんですか?」
「は、はい・・・」
 笹山からしたら見知らぬ女性ではあるが、どこか優しそうな感じのする女性だった。
「私はフローレンスと申します。平和を正義とします世界から来ました者です。貴女の事はご近所に住まわれていますといいます徳林奏子ちゃんから聞いております」
(あのお姉さんの知り合い・・・?)
 笹山は疑わなかった。いや、寧ろ疑う必要がなかったのだ。
「貴女は今、この世界から消えました藤木茂君が心配になっていますのですね?」
「は、はい・・・」
「藤木茂君は今、私がいます世界と敵対します世界におります。今解っています事はそれだけですが、藤木茂君は今、政府の取引に使用されています。難しい話をしますが、藤木茂君を返してほしければ日本を再び戦争への道に進ませますように日本赤軍は要求をしました。その要求は私達によって対処しましたが、それでも藤木茂君を返しますつもりはありませんのではと私は赤軍を疑っています。笹山かず子ち
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