第一章
[2]次話
用意は出来ていた
国崎文太は家に帰るとすぐに息子の洋介に言われた。
「メールで言ったけれどな」
「ああ、証拠の写真だな」
「貰ったよ」
「そうか、じゃあ飯食う前に見せろ」
「今すぐか」
「それから飯だ」
夕食はというのだ。
「そうする」
「わかった、じゃあ今すぐに見せるな」
洋介は父の言葉に頷いた、そうしてだった。
父に写真を見せた、すると父は息子に怒った顔で言った。
「もうこうだってことはな」
「親父もわかってたよな」
「予想はついていた」
既にというのだ。
「こんなことだろうってな」
「そうなんだな」
「けれどな」
しかしとだ、父は息子に話した。
「実際にこの目で見るとな」
「怒るか」
「ああ、じゃあ今から兄貴に来てもらう」
弁護士をしている彼にというのだ。
「そうする、そしてな」
「それでか」
「兄貴に写真を見せてな」
「そうしてか」
「写真持って兄貴と一緒にあいつ等の家に行く」
「早いな」
「絶対にこの日が来ると思っていたんだ」
確信していたというのだ。
「だからな」
「それでか」
「俺も用意していた、そしてな」
「叔父さんもか」
「そう言っている、じゃあな」
「今から叔父さんにも来てもらうか」
「兄貴に連絡するな」
こう言ってだった。
文太はすぐに彼の兄に連絡をした、すると彼は家に飛んで来てそのうえで写真を見せてもらってだった。
自分の弟と同じく怒った顔になって言った。
「よし、これでだ」
「動けるな」
「すぐに動くぞ」
こう弟に言った。
「書類も持って来た」
「えっ、書類って」
横から聞いていた文太は叔父のその言葉に驚きの声をあげた。
「それって」
「もう二人についての書類は用意していたんだ」
「そうだったんだ」
「もう絶対に」
それこそというのだ。
「こうなるって思っていたからね」
「それで」
「用意していてね」
「今も持って来ているんだ」
「そう、そして」
それでというのだ。
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