スーパーロボット大戦OGs
0035話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の助力には本当に感謝している。おかげで技術的な問題をかなり減らす事が出来た」
「それは俺じゃなくてレモンを派遣すると決定した上司に言ってくれ」
「でも、私にここで転移装置を開発しているのを教えてくれたのはアクセルじゃない。なら、私がここに来るきっかけもアクセルでしょう? お礼を言われてもいいんじゃなくて?」
レモンの放った言葉に、ギリアムの眉がピクリと動く。
しまった、レモンにその辺の口止めをすると怪しまれると思い何もしなかったのが裏目に出たか。
「ほう、ここで転移装置を開発しているのは一応機密なのだが。誰から聞いたのか、教えてもらってもいいか?」
おいおい、まさかここで予知能力を働かせたりはしていないだろうな。
あっちの世界では情報部等にも所属しており、頭も切れるギリアムだ。ここで変な疑いをもたれるのは御免被る。
「さて、どこだったか。俺も風の噂で聞いた話だからな。確かラングレー基地の食堂かどこかで誰かが話しているのを耳にしたんだったと思う」
数秒、その真贋を確かめるように俺を見ていたギリアムだが、やがて納得したのか軽く頷く。
「そうか、ラングレーとテスラ研は新兵器の開発や補給等でそれなりに交流があるからな。恐らくその辺から情報が漏れたんだろう。一応分かってるとは思うが」
「ああ、変に広めるような事はしないよ。レモンに話したのだって時流エンジンの関係があったからだし」
「時流エンジン?」
不思議な顔で聞き返してくるギリアム。レモンはその辺を言ってなかったのか?
「時流エンジンは私が興味を持ってる研究対象の1つね。アクセルはその時流エンジンを開発している研究者達と親交が深いのよ。今日呼んだのもその辺でアギュイエウスに関するアイディアを出して貰えないかと思って」
「ほう、それは興味深いな。俺にも今度その時流エンジンとやらを見せて貰えないか?」
興味深そうなギリアムだが、こちらとしては頷く事は出来ない。
ただでさえ頭の切れるギリアムだけに、時流エンジンを見せた場合の反応が予測出来ない。時流エンジンの技術を流用するなりなんなりして、アギュイエウスを完成させてしまったら1年後のギリアム転移イベントが起きなくなる可能性がある。
原作では、あちらのDC戦争やL5戦役でギリアムの果たした役割は大きい。それだけに転移イベントが起きなくなる可能性はなるべく潰しておくべきだ。
「すまないが、時流エンジンに関してはうちの部隊でもどちらかと言えば機密になっていてな。そう簡単に見せる訳にはいかないんだ」
俺の台詞に一瞬疑問を浮かべたレモンだが、すぐにいつもの表情に戻る。
「そうか。それじゃあ仕方ないな。ブロウニング博士、俺はこれで失礼させてもらう。用件に関してはまた明日改めて
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ