スーパーロボット大戦OGs
0035話
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でそこに追いつくにはまだ随分と時間が掛かるだろうが。
「それで、俺は結局の所何で呼ばれたんだ?」
部屋にあるソファへと腰をかけ、レモンへと尋ねる。
ヴィンデルからは時流エンジンの研究者と親交が深い俺の意見を聞きたいと言われているが、少なくても俺には技術的に詳しい内容は分からない。技術的な事なら、時流エンジンのサンプルやレポートをもらっているレモンの方が余程詳しい筈だ。
だが、そんな俺の疑問はレモンの言葉によってあっさりと氷解する。
「特に深い意味は無いわ。単純に転移装置の開発に難航しているのよ。だから何か突拍子もないアイディアでもないかな、と思っただけ。後は、そうね。ここの所モニタ越しにしか会っていなかったアクセルの顔を久しぶりに見てみたいと思っただけよ」
「アイディア、ねぇ。なんならラージやミズホ辺りに通信で聞いてみるか?」
時流エンジンと転移装置の違いはあれど、同じ研究者や開発者だ。何か良いアイディアを貰えるかもしれないと思いレモンに提案してみるが、レモンは首を振って否定する。
「アクセル、一応この転移装置は機密なの。私と同じ部隊にいる貴男ならともかく、一般の人達に情報を教える事は出来ないわ」
「そうか。ならしょうがないか」
確かに今のは俺が迂闊だった。変に時流エンジンとアギュイエウスの事を知っているだけにその辺の気遣いが出来ていなかったな。
俺がそんな風に考えていると、レモンの部屋のドアがノックされる。
「誰?」
「俺だ、ブロウニング博士」
「あぁ、オリンパス。鍵は開いてるわ」
って、オリンパス? ヘリオス・オリンパス、つまりギリアム・イェーガーか!?
突然の重要人物の登場に驚きつつも、ドアの方へと視線を向ける。
そこにいたのは、紫色の髪で顔を右半分を隠している人物。紛れもなく、俺の知っているギリアム・イェーガーその人だった。
呆然とギリアムを眺めている俺に気が付いたのだろう、こちらへと視線を向けてくる。
「すまない、来客中だったか」
「いえ、気にしなくていいわ。それよりもどうしたの?」
「アギュイエウスの件で相談があったのだが、特に急ぐ用事ではないので気にしなくてもいい」
レモンの問いに軽く首を振って答えた後、こちらへと視線を向ける。
「ブロウニング博士、こちらは?」
「私の同僚よ。私が技術協力員として派遣されているのは知ってるでしょう? その派遣元の部隊での同僚」
紹介された以上このままやりすごす訳にもいかないので、ソファから立ち上がってギリアムへと近づく。
「アクセル・アルマーだ。よろしく頼む」
「ヘリオス・オリンパスだ。こちらこそよろしく」
内心の動揺を押し殺し、笑顔で握手を交わす。
「ブロウニング博士
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