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レーヴァティン
第二百二十一話 道を調べたうえでその五

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「そちらもだ」
「いけるんだな」
「そうだ」
「よし、ならな」
「スコットランドは北からもだな」
「攻めるな」
「そうするな」
「一方から来るなら備えやすいさ」
 久志は笑って話した。
「スコットランドとイングランドの境からだけならな」
「しかしだな」
「攻める方はその場所を自由に選べるんだ」
 攻撃するその場所をというのだ。
「それが強みでな」
「そしてそれにはな」
「湖からも入るからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「そうしてだな」
「攻めるな」
 こう言うのだった。
「そして敵を惑わせてだ」
「攻めていくな」
「ああ、そして降す」
「ではな」
「そっちは頼む」
 芳直にあらためて告げた。
「湖から攻めるのはな」
「ではな」
「こうした時に制湖権抑えているとな」
「極めてやりやすいな」
「この島自体それを握ってないとな」
 制湖権をというのだ。
「何も出来ないしな」
「そうだな」
「攻めることはな」
「だからまずな」
「それを握ったしな」
 連合王国領を攻めるにあたってだ。
「それで今もな」
「それがこちらの手中にあるからな」
「だからだな」
「攻めるな」
「ああ、手にあるものは何でも使う」
「それが政だな」
「そして戦だからな」
 それ故にというのだ。
「やってやるな」
「そうだな、ではな」
「そうして攻めていくな」
「ではそちたは任せてくれ」
 こう応えてだった。
 久志は芳直に水軍を率いさせてスコットランドの西からも攻めさせた、そこには剛も同行させることにした。
「僕もだね」
「ああ、お前は歩兵を率いてな」
「それでだね」
「上陸をしてくれ」
「それで占領して拠点を築けたら」
「築いてくれ」
「芳直君と一緒にね」
 剛は自分から言った。
「それでスコットランドを北からも攻めるね」
「そうしてくれよ」
「それじゃあね」
「ただ無理はしないでいいからな」 
 久志はこれはいいとした。
「お前等は陽動でもいいからな」
「敵の目を北にも向ける」
「そのことが大きいからな」
「無理はしないでだね」
「ああ、ただスカパフローの港はな」
 そこはというのだ。
「占領出来たらな」
「かなりの拠点になるよ」
「それじゃあそっちはな」
「任せてくれるね」
「ああ、そうするな」
 剛とそして芳直にというのだ。
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