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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
番外
よーむの日
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様は大層驚かれた様子だった。


「妖夢がそんなものを望んでいるなんて思いもしなかったけど…。分かったわ、考えておくわね」

『はい、ありがとうございます』


ひとまず私は幽々子様に礼を言った。


「それにしても本当に綺麗よねえ」


幽々子様はまた桜に目を移した。
なぜ幽々子様は突然あんなことを言われたのだろう?いくら考えても私にその答えは見出せなかった。



ーー
ーーー


それから3日後。
さあ寝ようかというときに私は幽々子様に呼ばれた。


「渡したいものがあるのよ」


手を引かれ、連れてこられたのは幽々子様の寝室。
そこに円筒形のものが置かれていた。えんじ色の大きな布が被せられている。


『幽々子様、これはいったい…?』


日中に掃除のためこの部屋を訪れたときにはまだこれはなかった。それ以降に幽々子様がどこかで取り寄せられたのだろうか?

ーーーなどと考えていた、そのとき。


\キレヌモノナドアンマリナイ!/


『ひゃあっ!?』


その円筒形のものが声を発したのだ!これには私も肝を潰さんばかりに驚いた。


「あらあら、起こしちゃったかしら?」


幽々子様が被せてあった布を外すと円筒形のものは鳥籠で、中には巨大な鳥が入っていた。


\ミョン!オハヨ-!/


鳥はときどき小さな声で鳴きながら籠の中を忙しなく動き回っている。


「はい、貴女に相応しい“仲間”よ」

『仲間…?』


それは数日前、幽々子様から何が欲しいかと尋ねられた際に私がリクエストしたものだった。
しかしこの鳥と私との共通点が見つからない。


「ええ、この子は洋鵡(ヨウム)というアフリカ原産の鳥よ。性別はメスで人間換算時の年齢も貴女より少し若いくらい。名前は“みょん”って私が勝手につけたわ」


ああ、それで『私に相応しい仲間』か。やっと合点がいった。


『すみません、ありがとうございます』

「いえいえ、夜遅くにごめんなさいね。どうしても今日中に渡さなきゃいけなかったから…」

『えっ、なぜですか?』


そう言うと幽々子様は少し困ったような顔になった。


「貴女も鈍いというか何というか…。こう言えば分かるかしら?ハッピーバースデー、妖夢」


そうだ、今日は4月6日。私の誕生日だった。
ここ最近忙しくて自分の誕生日などすっかり忘れていた。誠に恥ずかしい限りである。


「貴女に“何が欲しい?”って聞いたとき、『愚痴や悩みごとを聞いてくれる仲間が欲しいです』って言っていたでしょう?申し訳なく思ったわね。わがままなところがあるって私も少しは分かっていたつもりだ
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