荒魂ファントム
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、突き出されたバハムートの拳ごと、その腕を粉々にした。
「ば……か……な……!」
冷却、加熱、再び冷却、加熱と繰り返されたバハムートに、再び水の過冷却。急激な熱衝撃により、バハムートの体は粉々に破壊されていった。
荒魂と融合したファントム。ようやくそんな異形を倒したところで、ウィザードはその変身を解除して、助けてくれたローブの少女を見つめた。
ローブの切れ間から覗く、今の可奈美と全く同じ赤いセーラー服。それと日本刀を持つ姿から、彼女のことは一つだけ、断定できた。
「刀使?」
「美炎ちゃん!」
敵がいなくなったと同時に、可奈美が大声で手を挙げた。
ローブの少女もまた、それに応じる。
二人で、大きな音を立てたハイタッチ。
美炎と呼ばれた少女は、さらにすぐに可奈美へ抱き着いた。
「可奈美! 久しぶり〜! 元気だった?」
すると、可奈美はバランスを崩し、よろめいた。
「どうしたの!? どうして、ここに?」
「可奈美こそ! なんでこんなところに!?」
二人はそのまま、美炎という少女のバランスによって、倒れ込んだ。
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