五河サテライト/語られるゼロ
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ミーティングルームに集まった士道たちリーダーチーム、弾に呼ばれた5人はコーヒーを片手に大事な話を聞くことになった。
進次郎「それで、大事な話って何ですか?」
弾「お前たちに、ゼロスーツについて少し話しておこうと思った」
士道「まだ、語られてない秘密があるんですか?」
響「でも、令音さんからは士道君に何も問題は見つかってないって……」
弾「いや、システムの問題ではない」
総二「じゃあ、何の話だよ」
虎徹「まあ、聞くだけ聞いてみようぜ」
弾はポケットからメモリーを取り出し、ある一つのウルトラマンスーツのデータを見せる。
その姿は余りにも士道のゼロスーツに酷似しており、士道は驚く。
士道「これ、ゼロスーツなんですか?」
響「でもスペシウムエネルギーが光って無いよ」
虎徹「それによく見たら諸星のセブンスーツに見えなくもないような……」
弾はメガネを上に上げるとこのスーツについて語り始めた。
弾「数年前に、科学特捜隊、通称科特隊がセブンスーツの開発プロジェクトにおいて一体のプロトタイプスーツが開発された。それがウルトラマンスーツ verゼロだ」
総二「なんだって!!」
食いつく総二に弾は更に話を続ける。
弾「このゼロスーツはセブンスーツの事実初期型の試験機として導入され、そのテストパイロットに僕が参加していた。だが、どういう訳かゼロスーツの適合基準は僕であってもダメな程ハードルが高く、搭載されたAIに僕は意識を乗っ取られかけるほどだった」
士道「!!」
ここで士道はデジャブの様にあの戦いの記憶が蘇る、自分じゃない何者かに思考を乗っ取られるあの感覚が……
弾「後にセブンスーツが開発され、実践投入されると後にゼロスーツは役目を終え、科学特捜隊によって存在を封印された」
進次郎「じゃあ、このゼロスーツはセブンタイプと士道専用スーツのオリジナルって事ですか?」
響「でも、どうして今になってその型式のウルトラマンスーツを作ったの?」
諸星はコーヒーカップの淵を指でなぞりながら質問に答えた。
弾「verゼロの型式を付けたのは僕じゃない、令音だ」
虎徹「あいつが……」
弾「僕も驚いたよ、その型式のスーツに搭載されているアドヴァンス・ゼロシステムはヤプールでも分からないことだらけで僕もそのシステム自体に解析を試みたが文字通り、ブラックボックス。僕の知るゼロスーツどころかウルトラマンスーツである事すら怪しいほどだ」
士道の頭の中でただ回るのは一つの疑念のみ……
士道(もしかしたら、令音さんはファントムと関りが……)
弾「ゼロスーツの原点は概ね理解してくれたか?」
進次郎「まさか、セブンスーツのプロトタイプだったなんて……」
一同がゼロスーツの話に納得する中、
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