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ドリトル先生と幸せになる犬
第八幕その十一

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「ああしたことをするんだ」
「我儘で自分勝手で平気で約束を破る子供っているけれど」
「ふわりの前の飼い主はそうだね」
「その子供がそのまま大人になった」
「普通の家庭でもどんな教育を受けても性根が変わらなくて」
「本人が努力しないで」
「そうなったんだ、そしてこうした人達程」
 先生はさらにお話しました。
「羨んだりひがんだり妬んだりね」
「するよね」
「努力をしない人程ね」
「羨んでひがんで妬んで」
「あれこれ不平言うのよね」
「努力をしていたらその努力に必死になって」
 そうなってというのです。
「羨んだりとかね」
「そんなことする余裕なくなるよね」
「とてもね」
「そうはならないよね」
「本当に」
「うん、努力に力が注がれて」
 そうなってというのです。
「とてもね」
「誰かを羨んでひがんで妬んで」
「不平を言うとかね」
「そんなことはないね」
「そして欲もね」
 これもというのです。
「努力の先に向けられて」
「変に強欲にならないね」
「浅ましい欲持たないね」
「そうなるね」
「うん、現にふわりの今の飼い主の人達は努力をしてるよ」 
 あの人達はというのです。
「どうしたらふわりと一緒にずっと暮らせるかをね」
「犬ひいてはトイプードルのことを熱心に学んで」
「ふわりをいつも見てね」
「考えて行動して」
「そうしてるね」
「子育ての様に努力していて」
 それでというのです。
「家族として暮らそうとしているね」
「そうした努力をしているね」
「あの人達はまさに」
「だから誰も羨んだりとかしないし」
「欲もないね」
「欲はね」
 それはといいますと。
「ふわりと一生一緒にいたい」
「そうした欲だね」
「あの人達にあるのは」
「ふわりとずっと一緒にいて」
「そして一緒に幸せになりたいという欲だね」
「ふわりを最高に幸せにしてね」
 そしてというのです。
「そうした欲だよ」
「素晴らしい欲だね」
「そんな欲は実現されないとね」
「そうでないと駄目ね」
「欲にもいい欲と悪い欲があってね」
 先生はさらにお話しました。
「あの人達のよくはいい欲でその欲の中でも」
「特にだね」
「素晴らしいね」
「そうした欲だね」
「いい欲の中でも」
「そうだよ」
 こう皆にお話します。
「あの人達の欲はね」
「いい欲ならね」
「手に入れるべきだね」
「手に入れる為に努力する」
「それが大事だね」
「実はお金や名声や地位はね」
 こうしたものはといいますと。
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