第四百七十四話 【大海】海での訓練と遊びその二
[8]前話 [2]次話
「実はな」
「道理で海でやたら背鰭を見たわ」
鮫のそれをとだ、ルイズは落ち着いた声で述べた。
「本当にね」
「普通の人なら泳いだら絶対に駄目ね」
キュルケは赤ビキニである。
「間違いなく死ぬわ」
「ええ、そうなるわ」
タバサも言った、彼女は水色のビキニで腰の辺りに多くのフリルが付いていて実に可愛らしいものである。
「普通の人なら」
「つまり私達は普通でないのね」
紺のスクール水着姿の静花が言ってきた。
「やっぱり」
「どう考えてもちゃうやろ」
「それはね」
静花はペットのその言葉に納得している顔で頷いた。
「だからここにいるし」
「嬢ちゃんも賭けごと強いしウイスキー一本空けるしな」
「それも普通じゃないのね」
「中学生でかなりのもんやで」
後ろ足で立って前足を組んで述べた。
「実際に」
「そうなのね」
「普通でなくとも人間ならよしです」
セラフィムはこう述べた。
「そうですね」
「はい、確かに」
静花はセラフィムの言葉にも頷いた。
「そうですね」
「それこそ白鯨でもやっつけられるわよ」
ゴールドのビキニの理子は余裕の笑顔だった。
「流石に一対一じゃ辛いけれどね」
「そんなこと言ってると本当に出て来るぞ」
キンジが理子に突っ込みを入れた。
「それかもっと凄いのがな」
「ドラゴンとか?」
「あるかもな」
「安心しろ、この世界にはいない」
前が大きく開いた黒のワンピース姿のエンタープライズが言ってきた、水着姿だが帽子は被っている。
「そうしたものはな」
「じゃあセイレーンだけか」
「そうだ」
こうキンジに答えた。
「厄介な相手はな」
「それでそのセイレーンもか」
「今は出ない」
「それで海に出るのはか」
「鮫や大蛸や大烏賊や恐竜位だ」
「それだけでも結構だな」
「恐竜も出るのね」
白に苺柄のアリアはそこに注目した。
「何気に凄い世界ね」
「そうだよな」
「ええ、白鯨はいないにしても」
「恐竜ってかなりだよな」
「そうよね」
「恐竜は珍しくないが」
群青のビキニの加賀が言ってきた。
「この世界では」
「そうなんだな」
「普通にだ」
それこそというのだ。
「海にいて陸地にもだ」
「いるんだな」
「そうだ、何なら見てみるか」
「そこまでしないけれどな」
それでもという返事だった。
「いるってことは覚えておくな」
「そうか」
「恐竜が出て来たらな」
一夏はここで思った。
「やっぱり怖いな」
「流石にそうだな」
白ビキニ姿の箒も頷いた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ