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八条学園騒動記
第六百三十話 時代も場所も越えてその十二

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「所謂毒素がね」
「それでなのね」
「うん、好きなの」
「そうなのね」
「だから機会があれば」 
 その時はというのだ。
「入ってるの」
「そうなのね」
「汗をかいてきてね」
 サウナに入ったその時のことも話した。
「その汗が玉みたいになってどんどん大きくなって」
「それで流れてね」
「玉からね」 
 汗がというのだ。
「滝みたいになってもう全身濡れ鼠みたいになって」
「そこまで汗をかいて」
「そこで一旦サウナを出て」
「水風呂に入るのよね」
「汗をまずかかり水で落としてね」 
 これはマナーである、連合ではサウナは大きく分けてロシア式とフィンランド式の二つがあるがどちらでもそうする。
「そしてね」
「それでよね」
「水風呂に入って」
「それでね」
「身体を冷やすのよ」
「思いきりね」
「それで歯がガチガチと鳴る位に冷えたら」 
 そこまでなればというのだ。
「出て」
「またサウナに入るのね」
「そうしてるの、ちなみに朝二日酔いでも」
 それでもというのだ。
「実際にサウナに入ったら」
「一発でお酒抜けるわよね」
「サウナと水風呂のコンボでね」
 まさにそれでというのだ。
「抜けるしね」
「いいわよね」
「そうよね」
「私としては草原での暮らしが一番だけれど」
 それでもとだ、ナンは話した。
「サウナのよさを知ったら」
「それでよね」
「そう、もうね」
 それでというのだ。
「ずっと入っていたいわ」
「そうよね」
「草原に帰っても」
「折り畳み式のサウナを買って」
「それでね」
「そこに入るのね」
「そうしたいわ、昔はサウナどころかお風呂もね」
 草原でのゲルを家として羊や馬そして犬と共に移動しながら暮らす遊牧民の生活をおくっていると、というのだ。
「なかったのよ」
「モンゴル人お風呂入らなかったの」
「時々水浴びする位よ」
 それ位だったというのだ。
「チンギス様もね」
「お風呂入らなかったの」
「だってないから」 
 風呂そのものがというのだ。
「例え誰でもね」
「ハーンでもなのね」
 モンゴルの王でもというのだ。
「入られないのね」
「そうなの」
「それが草原の生活で」
「ずっとそうだったけれど」
 それがというのだ。
「今は文明が発展して」
「それでなの」
「そう、折り畳み式のお風呂があって」 
「それに入ってるのね」
「そうなってるわ、お湯もね」
 これもというのだ。
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