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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百三十一話 大晦日も二人でその四

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「そうだよ」
「そうよね、それで義和も」
「うん、二杯目はね」
「天麩羅そばね」
「鴨なんばも合うけれど」
 そして薄揚げもだ。
「けれどね」
「天麩羅もよね」
「物凄く合うから」
「それざるそばでもね」
「そうそう、天ざるってね」
 このお蕎麦にしてもだ。
「美味しいよね」
「そうよね」
「夏はね」
 熱い汁そばは夏に食べるには熱いからだ、今は冬でどうしてもだけれど夏にはざるかせいろとなるのは当然だろう。
「あれがね」
「いいわよね」
「天麩羅を食べて」
 そうしてだ。
「お蕎麦も食べれば」
「最高の組み合わせね」
「そうなんだよね」
「それで冬はね」
「これだね」
 その天麩羅そばを出して香織さんにお話しや。
「それで二杯目はね」
「それを食べるのね」
「そうするよ」
 香織さんに笑顔でお話した。
「そうするよ」
「それじゃあね」
「うん、二杯目はこれを食べるよ」
 こう言って僕は実際に二杯目は天麩羅そばを食べた、海老の天麩羅とお蕎麦それにおつゆの三つの組み合わせが最高にいい。
 自然とお口の中に入って噛む、そして。
 そのお蕎麦を食べて僕は香織さんに笑顔で言った。
「最高だね」
「美味しそうね」
「うん、香織さんもどうかな」
「二杯目は」
「天麩羅そばどうかな」
「いえ、私二杯目まではね」 
 香織さんは僕に少し残念そうに答えた。
「ちょっとね」
「無理かな」
「量多くて」
 一杯目のそれがというのだ。
「それでね」
「ああ、香織さんにとっては」
「男の子と女の子でね」
「やっぱり食欲違うね」
「だからね」
 それでというのだ。
「もうね、食べるにしてももうお蕎麦だけで」
「いいんだ」
「そうよ」
「かけそばだね」
「それでいいわ」
「かけそばもいいね」 
 シンプルでだ。
「それもね」
「そうでしょ。あっさりしていて」
「うん、ただざるそばは」
 見ればそれを食べている人もいる、小野さんの娘さんがそうしている。この人もちゃんと噛んで食べている。
「寒いから」
「いいんだ」
「後でお外出て」
 そしてというのだ。
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