第二章
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「地味だから」
「じゃあその地味なところをね」
それとというのだ。
「変えればいいのよ」
「というと」
「メイクよ、実は私メイクの専門学校に通っていたのよ」
「そうだったの」
「そう、見て」
ここでだ、佳奈は。
自分の顔の右半分をさっと拭いた、するとだった。
整っている、しかし。
左半分とは全く違っていた、左の顔は楚々としながらも非常に整い大人の顔立ちであるがそれでもだった。
右半分は穏やかな感じで目は幼い感じだ、整っているが別人だ。童顔と言うとまさにそれだ。それでだ。
恵梨香は驚いてだ、佳奈に言った。
「あの、何か」
「別人みたいでしょ」
「左は大人でね」
「そう、右はね」
佳奈は笑って話した。
「この通りね」
「童顔なのね」
「そうなの」
実際にというのだ。
「私の顔は素はね」
「童顔なの」
「そうなの、それをね」
「メイクでなの」
「大人にしてるの」
「そうなの」
まさにというのだ。
「この通りね、それで絵里奈もね」
「メイクをしたら」
「変われるわ、それで奇麗になって」
そうしてというのだ。
「清原さんをね」
「見返すの」
「そうしよう、いいわね」
「どうしても?」
「絵里奈だって悔しいでしょ」
あの様に言われてというのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「やってみましょう」
「佳奈がそこまで言うなら」
それならとだ、絵里奈も頷いてだった。
佳奈にメイクを教えてもらった、そして。
実際にメイクをした、そうして会社に行くと。
「!?誰あれ」
「一体」
「誰なの?」
「若しかして山下さん!?」
「そう言えば面影があるけれど」
「山下さん!?」
「そう、絵里奈よ」
ここで佳奈が話した。
「私がメイクを教えたの」
「そうだったの」
「それであそこまで変わったの」
「そうだったの」
「そうよ、絵里奈は元々元がいいから」
地顔がいいからだというのだ。
「それでなのよ」
「メイクしたらそこまで映えるんだ」
「あんなに奇麗になるんだ」
「地味な人だと思っていたら」
「メイクだけで」
「それに絵里奈は人相もいいから」
このこともあってとだ、佳奈はさらに話した。
「余計にね」
「いいんだな」
「仕事出来るしあそこまで奇麗になったら」
「もう怖いものなしだな」
「そうだよな」
「それに対して」
ここでだ、社内の誰もがだった。
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