暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第98話:英雄とは
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ラッチネイルで反撃を繰り出した。
メデューサの攻撃をクリスが両腕で受け止める。
「今だ、透!」
〈フォール、ナーウ〉
「何ッ!?」
クリスとメデューサがぶつかり合った瞬間、透は魔法で床に穴を開けクリス・メデューサと共に下に落ちた。ここはAnti LiNKERがあるせいでクリスが全力で戦えない。その上ここで戦っては、気を失ったウェル博士を巻き込んでしまう。それを防ぐ為、透とクリスは戦う場所を強制的に変えさせたのだ。
これだけ広大なフロンティアなら、この下にも何かしらの空間はある筈。その読みは正しく、3人は岩肌剥き出しの洞窟の様な空間へと降り立った。
だがそこら中に仕掛けたと言うウェル博士の言葉に間違いはなかったのか、ここにもAnti LiNKERの散布機が設置されていた。吐き出される赤い液体が、クリスのギアを重くさせる。
「チクショウ、ここにも――」
その時、唐突に散布機が機能を停止し薬液の散布が中止された。その事にクリスは透と顔を見合わせ首を傾げる。
「中身、空になったのか?」
「?」
「余所見とは余裕だな!」
「ッ! アブねッ!?」
2人揃って首を傾げていると、メデューサがライドスクレイパーを手に2人に攻撃してきた。危うい所でメデューサの攻撃に気付き2人は散開して回避する。
何故突然散布機が機能を停止したのか? その答えは先程まで3人が居た場所で明らかとなる。
「…………感謝するつもりじゃありませんよ。これも戦略です。精々邪魔者同士、潰し合ってください」
そう言ったウェル博士の手には、Anti LiNKERの散布機を操作するリモコンが握られていた。
忌々し気に呟いたウェル博士は、痛む体を引き摺ってフロンティアの制御室へと向かうのだった。
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