第14話 束の間の平和なひととき
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と考えています。
人材探しの部分は伏せて伝えていますが、旅に出ることは、お爺々様に相談しています。
父上達にはお爺々様に相談した後で、文を出しました。
その文には、お爺々様に添え文をして貰いました。
先日、返事が届いたのですが、15歳になったら、旅に出ても良いと書かれていました。
そのときは一度、故郷に立ち寄ろうと考えてみます。
本音は、もっと早く行動をしたかったのですが、そうは上手くいきませんでした。
「麗羽、私は15歳になったら、この洛陽を一度離れようと思う」
思い出したので、忘れないうちに麗羽に伝えておく事にしました。
「えっ!どういうことですの。正宗様」
麗羽は突拍子もなく、私が洛陽を離れると言ってきたので驚いています。
「前々から決めていたことなんだけどね。見聞のために旅に出るんだよ」
「そ・・・そんな、正宗様は私を置いてくつもりですの」
麗羽は目を潤ませながら、私のことを見つめてきました。
「見聞のための旅だから、麗羽には危険だと・・・」
「なら、私、頑張りますわ!正宗様と旅をするために、今まで以上に勉強と武術を勤しんで頑張りますわ!ですから、私を置いて行くなんて言わないで下さいまし!」
私が言い終わる前に、麗羽は必死の形相で言い返してきました。
「旅といっても半年位だから」
私も長々と放浪の旅をするつもりはないです。
人材探しの地は、だいたいの目星を付けているつもりです。
「は、半年ですってっ!ひ、ひどいですわ・・・。正宗様は麗羽をそんな長い間ほったらかしにする気ですの!」
麗羽は狼狽し、ポロポロと涙を流しながら訴えてきます。
半年間は確かに長いけど、そこまで非難されることでしょうか。
「ま、正宗様、私、絶対に付いて行きますわ」
麗羽が私の服が破れそうな勢いで、しがみついてきました。
「わ、わかったよ。でも、旅に連れて行くとなると、中途半端な能力では足手まといになる。賊に殺される可能性だってあるから、私の指導もそれ相応に厳しくなるけどいいかい?」
麗羽に少し脅しをかけてみました。
実際、危険ですし・・・。
これで、麗羽も引き下がると思うのですが・・・。
「望むところですわ!正宗様と離れる位なら頑張って見せますことよ!」
麗羽は涙をハンカチで拭いながら、気合いの入った表情で応えてきました。
予想に反した行動でしたが、麗羽がやる気になってくれたことは、私にとっても嬉しいことです。
「・・・そうか。じゃあ、早速、今日から厳しく指導するよ。それじゃ、立ち会いをもう一度しようか」
「はい!正宗様」
その後、一刻程、立ち会いをした後、麗羽を家まで置くって上
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