158 蘇我氏の一族、再び
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母さん、思い出したよ。思い出すだけで腹が立って来た・・・!!」
「うん、でも怒りすぎでおっちょこちょいしないようにね」
「うん・・・!!」
母に言われてかよ子はおっちょこちょいに気を付けようと思った。
「ソガシ・・・?誰だっけ?」
当時現場に居合わせていた筈のまる子はその事を忘れていた。
「あの時だよ、私の杖を盗った人達!私達が合唱コンクールの練習してた時だよ!」
「ああ、あの時かあ・・・」
「そのソガシってどんな美人さんかね〜?」
友蔵は場違いな発言をした。
「おじいさん、蘇我氏ってのは殆ど男ですよ」
椎名が突っ込んだ。
「え・・・」
友蔵はその場で凍り付いた。
「兎に角、やられる前にやるしかねえな!」
大野は草の石を使って木の葉の手裏剣を発射した。のり子の人形も手から光線を出して迎撃を試みた。その時、撥ね返される様子を確認した。
「向こうだ!」
「よし!」
関根は刀で突風を引き起こし、攻撃した。しかし、撥ね返された。その時、関根の身体が急に動かなくなった。
「な、何だ・・・!?身体が動かん・・・」
「え!?」
「あの時の我々とは違うぞ!!」
蘇我氏の二名がかよ子達の方に近づいて来た。
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」
かよ子はあの忌々しい思い出が蘇る。ブー太郎が火炎放射を、大野は草の石の他、雷の石も使用し、椎名も玉で周囲に塩を満たせて攻撃する。しかし、二人の念仏によって全てが撥ね返される。
「さあ、貰うぞ。小娘、お前の杖もな。南無阿弥陀仏・・・」
かよ子は警戒心を高めていると共に身体がこわばって震えてしまった。
(この威圧感・・・。前に会った時とは違う・・・!!)
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