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吸血鬼になったエミヤ
043話 学園祭編 シホとアルの試合
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一瞬の攻防……その一瞬で何十もの応酬が繰り返され、拳が衝突するだけで衝撃波がその場を蹂躙していく。

「ハハハハハハハハッ!!!!楽しいなぁシホ!お前が消えた後は寂しかったんだぜ!?ナギの野郎も本気で笑わなくなっちまったしな!!」
「それは悪かったわね!勝手にいなくなっちゃって!!」

一見、ラカンが優勢に見えるが、それ以上にシホの拳での攻撃は一撃一撃が宝具を纏っているゆえに着実にラカンにダメージを与えている。

「いずれ、またあなたに会いに行くわね…」
「いいねぇ……本体の俺はてめぇと会った途端に多分だが感情を爆発させると思うから今のうちに覚悟しておきな。いまの俺でさえ結構ギリギリだからな?」
「え、えぇ……覚悟しておくわ……」

若干引き気味の表情になるシホであったが、次には笑顔を浮かべて、

「それじゃ決めさせてもらうわ!」
「受けて立つぜ!」

両者の最大限の攻撃が同時に放たれて、少しばかり拮抗したあとに次第にラカンは追い詰められてシホの攻撃が炸裂したのを地面に叩きつけられながら実感するラカンは消える意識の中で、

「(チッ……やられちまったか。だが、楽しめたぜシホ。また、会おうぜ……!)」

そして同時に舞台を包んでいた白い煙はシホの攻撃の余波で吹き飛んだのか、事前に効果が切れて元の姿に戻って地面に仰向けに倒れているアルと、それを見ているシホという図がその場で展開されていた。

『おっと……? 煙が吹き飛びましたが立っているのはシュバインオーグ選手だ!まるで台風でもあったかのような惨状になっていますが一体何が起こっていたのでしょうか……?カウントはいりますか?』
「いえ……私の敗北で結構です」

仰向けに倒れていてもなお余裕の笑みを浮かべながらそう話すアルに朝倉も納得したのか、

『クウネル・サンダース選手の敗北宣言!よって勝者はシュバインオーグ選手だ!!一回戦突破です!』

瞬間、会場は場の空気もさることで流された感じはあるがシホに対して喝采の言葉が投げられることになった。
なお、舞台が先ほどの朝倉の言葉通りにまるでハリケーンにでもあったかのように破壊されているのでしばらくの会場修理が行われるのでしばしの間、試合進行はストップになった。

シホとアルは控室に戻る中で、

「フフフ……負けてしまいましたね。これで私の計画も台無しになってしまいました」
「それってやっぱりネギ先生とナギを戦わせようとか考えてたの……?」
「さて、どうでしょうね……?ですが、機会を貰えるのであれば後程にネギ君とじっくりと話し合う時間を頂ければ嬉しいですね」

そう言葉を零すアルに最初から聞いていたかのように、

「よかろう! 私の判断で時間を作ってやる。当然私もその場に参加させてもらう
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