外伝〜灰と白銀の邂逅〜後篇
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細な金額は秘密にさせて頂きますけど、”桁が同じ事”は否定できませんね……」
「さ、さすが大陸東部の最強と恐れられている裏の組織の”副長”を務めているだけあって、とてつもない資産家でもあるようですね。」
気まずそうな表情で答えたセティの答えを聞いたロイドとユウナは信じられない表情で声を上げ、エリィは疲れた表情で呟き、ランディの指摘にリーシャは苦笑しながら答え、ノエルは表情を引き攣らせながらシズナを見つめた。
「遠慮せず受け取って構わないよ。私にとってはその金額が”この子”の修理と強化に対する”正当な対価”だからね。」
「セティ姉様、どうする〜?」
「ここまで言われると、受け取らない方がむしろ失礼になる気が……」
「……………わかりました。そこまで仰られると受け取らない方が失礼になりますから、ありがたく受け取らせて頂きます。ですがその代わり、アフターサービスとしてその太刀の修理や調整を今後無料にさせて頂く上太刀以外の新武装の作成等も通常より大幅に割引にさせて頂きますので、私達に用があればいつでも私達を訊ねてきてください。」
シズナの話を聞いてそれぞれ迷いの表情を浮かべているシャマーラとエリナに訊ねられたセティは少しの間考え込んだ後シズナから莫大な報酬を受け取る代わりに様々なサービスをすることを決めてそれをシズナに伝えた。
「ふふっ、ありがとう。だったら次に君達を訊ねてくるときはついでに私の部下達も連れてきて君達に紹介させてもらうよ。”客”が増える事は職人である君達にとってもメリットになるだろう?」
「シ、シズナさんの”部下達”という事は……」
「”斑鳩”という組織に所属している”裏”の使い手達がクロスベルを訪れるという事にもなりますよね。」
「ハハ………」
セティの答えに対して微笑みながら答えたシズナの答えを聞いたある事を察したロイド達がそれぞれ冷や汗をかいている中ノエルは表情を引き攣らせながら呟き、ティオはジト目で答え、その様子を見ていたリィンは苦笑していた。
そしてリィンとシズナはロイド達に見送られようとしていた。
「わざわざこんな夜遅くに訪ねてきてすまない。短い間だけど世話になったよ。」
「ハハ、俺達は別に気にしていないからそんなに気にしないでくれ。」
「”灰獅子隊”としてエレボニアの各地を転戦しているリィンさんとの情報交換は私達にとってもありがたかったから、私達もリィンさんの急な訪問には感謝しているわ。」
「あたしも機会があればまたアル達と話したいですから、次にここを訊ねる時は是非アル達も一緒に連れてきてくださいね!」
リィンの言葉に対してロイドは苦笑しながら、エリィは静かな笑みを浮かべ、ユウナはいつもの元気そうな様子
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