外伝〜灰と白銀の邂逅〜後篇
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ておいたよー!」
「ええっ!?あんな綺麗に真っ二つに折れていた得物をこんな短時間で直した所か、強化までしたんですか、セティ先輩たちは……!?」
「フフ、シズナさんについでに強化もするかどうかを訊ねた時に『できるのならやってみろ』みたいな言われ方をされましたので、私達も工匠として応える必要があると思って張り切ってしまいました。」
シャマーラの答えを聞いて驚いているユウナの指摘にエリナは苦笑しながら答えた。
「ふふっ、冗談抜きで君達姉妹の鍛冶師――――――いや、”工匠”としての腕には脱帽したよ。リィン、彼女達を紹介してくれた事、本当に感謝しているよ。」
「俺は当然の事をしたまでさ。――――――えっと、それで代金についてなんだが―――――」
満足げな笑みを浮かべてセティ達を見つめて呟いたシズナはリィンに視線を向けて感謝の言葉をかけ、シズナに感謝されたリィンが静かな表情で答えた後セティ達に修理代について尋ねようとしたその時
「ああ、代金は私の方で支払うから、君が支払う必要はないよ。」
「へ……だが、得物を折ったのは俺なんだから、俺が修理代を支払うべきじゃ……」
シズナがリィンが代金を支払う必要は無い事を指摘し、シズナの指摘に一瞬呆けたリィンは戸惑いの表情で答えた。
「”この子”を折られたのは君のその得物が”この子”を折る程優れている事を見抜けなかった私の未熟さなんだから、気にする必要はないよ。……………この子の修理、そして強化代金はこのくらいでいいかな?」
リィンの答えに対して苦笑しながら答えたシズナは懐から小切手を取り出した後小切手に金額とサインをしてからセティに手渡して訊ねた。
「ええっ!?い、幾ら何でもこの金額は……」
「いいも何も貰い過ぎだよね〜?」
「ええ…………修理と強化だけで、これほどの大金を頂く訳には……」
シズナから手渡された小切手の金額を確認したセティは驚き、シャマーラとエリナは困惑していた。
「ねえねえ、セティ達、どのくらいのお金をシズナから貰ったの〜?」
「キ、キーアちゃん。」
その様子を見守っていたキーアは興味ありげな様子で訊ね、キーアの質問にエリィは冷や汗をかいた。
「その……1000万ミラです……」
「い、1000万ミラ……!?」
「1000万ミラもあったら導力車……ううん、家も買えるんじゃないんですか……!?」
「ええ……それも、高級住宅街である西区にある家も買えるレベルだと思うわ。」
「家どころか”赤い星座”や”西風の旅団”のような高位の猟兵団も雇えるし、ツァオやラギール商会の店主ちゃんがリーシャちゃんを雇った金額もそのくらいなんじゃねぇのか?」
「アハハ……詳
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