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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜灰と白銀の邂逅〜後篇
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の”騎士”の事で、”侍衆”とはその集まりの事を示します。」

「ほえ〜……それじゃ、リィンやエリゼもその”サムライ”なんだ〜!」

「ハハ、確かに改めて考えてみるとそうなるだろうな。」

ロイドの指摘に頷いた後真剣な表情で答えたリーシャの話を聞いて呆けたキーアは無邪気な笑顔を浮かべてリィンを見つめて指摘し、キーアの指摘にリィンは苦笑しながら同意した。



「それでその”斑鳩”なのですが……私が聞いた話によると、彼らは達人(マスター)クラスの侍達を多く抱えている事に加えて、変幻自在の戦闘術・情報収集に長けた“忍び”と呼ばれる隠密部隊を擁しているらしく、”斑鳩”の戦闘力は大陸東部において”最強”と”裏”の勢力からはささやかれているんです。」

「大陸東部における”最強の裏の組織”………」

「確かに達人(マスター)クラスの使い手がゴロゴロいる事に加えてあの”鋼の聖女”にも届くレベルまでいる組織とか、”最強”と呼ばれて当然だろうな。――――――そんで、リーシャちゃんの正体を知っていたのはその”忍び”とかいう連中によるものなんだろうな。リーシャちゃんの話だとそいつらは情報収集に長けているらしいからな。」

説明を続けたリーシャの話を聞いたノエルは呆け、ランディは目を細めて推測した。

「ええ、恐らくは。それにリィンさんの言っていた通り、確かに彼女は相当な使い手です。――――――実際彼女と対峙した私も、湿地帯での時――――――”鋼の聖女”の時のように全く勝ち目が見えませんでしたから。」

「リーシャさんがそこまで言うなんて………」

「ちなみにキーア達は彼女の事については()っているのか?」

「うん。けど、キーアが識っているのはシズナがZ組に協力している人達を纏めて相手した事と、最後までリィン達と一緒に戦った事くらいだよー。」

リーシャの説明を聞いたエリィは不安そうな表情を浮かべ、真剣な表情で訊ねたロイドの疑問にキーアは首を縦に振って答えた。



「ええっ!?シズナさんがZ組の人達に協力している人達の相手を……!?」

「…………………………」

「ちなみに未来のキーアの方はシズナさんの事について今のキーアが知っている事以上の何かを知っているんじゃないですか?

キーアの答えを聞いたノエルが驚いている中リィンは静かな表情で目を伏せて黙り込み、ティオは真剣な表情で未来のキーアを見つめて訊ねた。

「んー……”この時代”以外だったらシズナとは会った事はないけど、シズナに関する有名な話は聞いたことがあるよー。」

「それってどんな話なんだ?」

未来のキーアの答えを聞いたロイドは真剣な表情で訊ねた。



「えっとねー……ロイド達にとっては未来の事だから詳細は教えら
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